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SESで「質問できない雰囲気」を打破!デキるエンジニアが実践するコミュニケーション術

SESで質問しにくい雰囲気に悩む若手エンジニアへ。業務を停滞させずに成長するための、質問前の準備、適切なタイミング、心理的安全性を高める具体的なコミュニケーション術を徹底解説します。

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はじめに:なぜSES現場では質問がしにくいのか?

新しい客先常駐の現場に入ったとき、「質問しにくい雰囲気」に直面し、不安を感じた経験はありませんか?

特に若手エンジニアや、SES(システムエンジニアリングサービス)として働く方は、この問題にぶつかりがちです。周りの常駐先の社員が忙しそうに見えたり、ピリピリした空気が流れていたりすると、業務上の疑問があったとしても「こんなことを聞いても大丈夫だろうか」「自己解決能力がないと思われるのではないか」と躊躇してしまいます。

しかし、業務が停滞する方が、質問を避けることよりも遥かに大きなリスクです。質問は、あなたの成長を加速させ、現場での信頼を勝ち取るための重要なコミュニケーション手段です。この記事では、SES特有の質問のしにくさを解消し、デキるエンジニアになるための具体的な「質問の型」と「対処法」を解説します。

SES特有の「アウェイ感」と心理的障壁

SESエンジニアが質問をためらう背景には、特有の構造的な要因があります。

あなたは常駐先のチームにとって「外部の人間」であり、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)の期間も限られています。そのため、「早く戦力にならなければ」という焦りから、質問すること自体が迷惑行為のように感じてしまう心理的障壁が生まれます。

しかし、現場のメンバーはあなたに成果を期待しています。成果を出すためには、分からないことを放置せず、正しく情報を得て業務を進めるのがプロの責任です。質問は、ネガティブな行為ではなく、業務推進のためのポジティブな報連相だと捉え方を変えましょう。

【必須】質問する前に確認すべき「自己解決」の3ステップ

質問のハードルを下げる最大のコツは、「質問の質」を高めることです。質の高い質問は、相手の時間を奪わず、あなたの自己解決能力の高さを示すチャンスにもなります。

質問をすべきか迷った際は、以下の3ステップで必ず自己解決を試みてください。

ステップ1:ドキュメントとログを徹底的に確認する

まず、現場で提供されているドキュメント(設計書、仕様書、過去の議事録、FAQなど)を検索しましょう。ほとんどの基礎的な情報は、すでに文書化されています。

エラーが発生した場合は、エラーログやデバッグ情報を確認し、エラーメッセージをそのまま検索エンジンにかけるのは基本中の基本です。このステップを飛ばして質問すると、「調べればわかること」を聞いたと判断され、信頼を失いかねません。

ステップ2:問題の切り分けと再現性の確認(ロジカルな思考)

問題が起きたとき、「動かない」とだけ伝えるのはNGです。質問の精度を上げるには、ロジカルに問題を分析し、どこまでが正常でどこからが異常なのかを切り分ける必要があります。

  • 問題の再現性: 特定の環境でのみ発生するのか?いつも発生するのか?
  • 影響範囲: どの機能、どのユーザーに影響が出ているのか?
  • 試したこと: 「〜という仮説に基づき、AとBの対応を試したが解決しなかった」

具体的なアクションと結果を明確にしておくことで、相手はすぐに本質的な解決策に集中できます。

ステップ3:質問事項を明確化・言語化する

自己解決を試みた結果、最終的に何が分からなかったのかを1文でまとめられる状態にしましょう。

「どこがわからないか分からない」状態では、質問相手も困ってしまいます。

【悪い例】
「この機能の仕様がよく分かりません。」

【良い例】
「〇〇機能の画面遷移について、ドキュメント(A-5)を確認しましたが、『ユーザー権限Xの場合にボタンYが表示されない』という仕様の意図が読み取れませんでした。これはセキュリティ上の制約でしょうか?それとも単なる表示バグでしょうか?」

このように、試したこと(努力)具体的な疑問点をセットで伝えることが重要です。

質問を「チャンス」に変える!デキるエンジニアの質問術

自己解決の準備ができたら、次は「伝え方」と「タイミング」の技術です。質問をするときは、あなたのコミュニケーション能力をアピールするチャンスだと捉えましょう。

適切な「タイミング」を見極める技術

忙しそうな雰囲気の現場で最も重要なのは、相手の集中力を乱さないことです。

  1. 事前にアポを取る: 長文の質問や込み入った相談の場合、「5分ほどお時間をいただきたいのですが、ご都合の良い時間はありますか?」とチャットで確認する。
  2. 作業の区切りを狙う: 相手がコーディング中や会議直前などの「ゾーン」に入っているときは避ける。コーヒーブレイクや、午後の作業開始直後など、少し余裕がありそうな時間帯を狙う。
  3. 緊急度を伝える: どうしてもすぐに確認が必要な場合は、「大変恐縮ですが、この問題が解決しないと次の工程に進めず、エスカレーションが必要だと判断しました」と、業務の優先順位を明確に伝えましょう。

質問の構成:「何に困っているか」と「どこまでやったか」をセットで伝える

質問は、以下の型で構成すると、相手にとって最も分かりやすくなります。これは、すべての報連相で使えるテンプレートです。

要素

説明

役割

備考

状況(Situation)

どのような状況で問題が発生しているか

背景理解

「今、〇〇の作業中です」と伝える

タスク(Task)

何を達成しようとしているのか

目的の共有

「〇〇を実装しようとしています」

試したこと(Attempt)

どこまで自己解決を試みたか

努力のアピール

「AとBを試しましたがダメでした」

質問(Question)

相手に何を求めているか(具体的な質問)

解決依頼

「Cの仕様についてご意見を伺えますか?」

この構成で質問すれば、相手は「このエンジニアはちゃんと考えている」と評価し、快く対応してくれるでしょう。

チャットと口頭の使い分け

客先常駐では、チャットツール(Slack, Teamsなど)が主なコミュニケーション手段となることが多いです。これを活用し、質問の雰囲気を和らげましょう。

  • チャットでの質問: 質問内容が明確で、相手が手を止めることなく回答できるもの(例:設定値の確認、ドキュメントの場所、軽微なエラーコード)。記録が残るため、後から見返すことができ、知識の定着にも役立ちます。
  • 口頭での質問: 込み入った仕様変更の相談、画面を見ながらでないと伝わらない複雑なバグ、緊急性が高い問題。ただし、口頭で解決した後も、必ずチャットや議事録で結論を共有し、情報共有を徹底しましょう。

「質問しやすい雰囲気」を自分で作るための行動リスト

質問できない雰囲気を変えるには、あなた自身がチームの心理的安全性を高める行動を取ることが効果的です。特に外部の人間であるSESエンジニアこそ、積極的にチームに貢献する姿勢を見せましょう。

心理的安全性を高める「ギブ」の姿勢

人は、助けてくれた人を助けたいと思うものです。まずは自分から「ギブ(与える)」の姿勢を見せましょう。

  • 情報共有: 自分が調べたこと、解決した手順、新しい知見などは、積極的にチームのチャットやドキュメントに共有する。
  • 小さな貢献: 現場のメンバーが困っていることがあれば、自分の業務範囲外でも「何か手伝えることはありますか?」と声をかける。
  • 感謝の表明: 質問に答えてもらったら、「おかげで解決しました。ありがとうございました。この知見はドキュメントにも追記しておきます」と具体的に感謝を伝え、相手の貢献を明確にする。

常駐先の社員との関係構築(雑談・ランチ)

業務外でのコミュニケーションは、質問のしやすさに直結します。休憩時間やランチの際に、積極的に常駐先の社員と関わりましょう。人間関係が円滑になれば、「あいつが困っているなら助けてやろう」という気持ちが自然と生まれます。

技術的な話だけでなく、趣味や週末の話など、パーソナルな部分で接点を持つことで、現場の「アウェイ感」は大きく解消されます。

質問後のフォローアップと感謝を忘れない

質問が解決した時点で終わりではありません。デキるエンジニアは、質問で得た知識を「資産」に変えます。

  • ドキュメント化: 教えてもらった内容や解決策は、社内Wikiや共有ドキュメントにすぐに反映させましょう。これにより、「この人は一度聞いたら二度と聞かない」という信頼を築くことができます。
  • 進捗報告: 質問で滞っていた作業が完了したら、後日「あの件、無事リリースできました」と報告を入れると、相手は自分の助言が役に立ったことを実感でき、次も気持ちよく協力してくれるようになります。

よくある質問(FAQ)

自己解決にどれくらいの時間をかけるべきですか?

A: 緊急度と難易度によりますが、目安は15分〜30分です。30分以上かけても手詰まりの場合は、すぐに質問の準備に入りましょう。経験の浅い段階で長時間悩み続けるのは、現場のスケジュールを圧迫するリスクになります。重要なのは、時間をかけることではなく、30分間でどれだけロジカルに問題を切り分けられたかです。

忙しそうな人に声をかけるのが怖いです。

A: 忙しそうに見えても、プロジェクトの停滞の方が問題です。声をかける際は、「今、よろしいでしょうか?」ではなく、「大変恐縮ですが、〇〇の件で進捗が止まっており、1分だけお時間をいただけますでしょうか?」と、所要時間と緊急度をセットで伝えましょう。これにより、相手は自分のタスクの優先順位と比較して対応するかどうかを判断しやすくなります。

同じことを何度も聞いてしまう場合はどうすればいいですか?

A: それは自己解決能力や記憶力の問題ではなく、ナレッジ化(知識の定着)が不十分な可能性があります。質問で得た回答を、自分用のメモ帳やドキュメントに「なぜこの結論になったのか」という背景情報を含めて記録しましょう。質問する前に必ずそのメモを見返す習慣をつけることで、重複する質問を防げます。

まとめ:質問は成長への最短ルート

SESの現場で「質問できない雰囲気」に悩むのは、あなただけではありません。しかし、デキるエンジニアは、質問を「自分の無知を晒す行為」ではなく、「チームの生産性を高めるための重要なコミュニケーション」として捉えています。

この記事で紹介した「自己解決の3ステップ」と「質問の型」を実践することで、あなたの質問は間違いなく質の高いものに変わります。質問を恐れず、むしろ積極的にコミュニケーションを取り、現場での信頼を勝ち取ってください。それが、エンジニアとしての市場価値を高め、キャリアを築くための最短ルートです。

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