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【エンジニア向け】SES面接の「逆質問」完全ガイド!優良企業を見抜く質問12選

SES企業の面接で「何か質問はありますか?」と聞かれた時の正解を解説。エンジニアが逆質問でアピールするコツや、ブラック企業を見抜くための鋭い質問例、絶対に聞いてはいけないNG例を紹介します。面接対策に必見の内容です。

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「SESの面接対策をしているけれど、最後の『何か質問はありますか?』で何を聞けばいいか分からない……」
「変な質問をして評価を下げたくないけれど、ブラック企業には入りたくないし、どうやって見極めればいいんだろう?」

就職や転職活動中のエンジニアの方にとって、SES(客先常駐)企業の面接は不安がつきものですよね。特に「逆質問」は、単なる質疑応答の時間ではなく、あなたの合否を左右し、入社後の運命を決める重要なチャンスです。

ここで適切な質問ができれば、採用担当者に「お、この人は優秀だ」「自社にマッチしている」と思わせることができます。逆に、遠慮して何も聞かなかったり、的外れな質問をしてしまうと、入社後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔することになりかねません。

この記事では、SES面接における「効果的な逆質問」を徹底解説します。採用担当者に好印象を与えるアピール質問から、ホワイト企業かどうかを見抜くための鋭い質問、そして絶対に避けるべきNG例まで、具体的な例文付きで紹介します。

この記事を読めば、自信を持って面接に挑めるようになり、あなたにぴったりの優良企業を見つけることができるはずです。ぜひ最後までご覧ください。


なぜSESの面接で「逆質問」が重要なのか?

面接の最後に必ずと言っていいほど聞かれる「何か質問はありますか?」という言葉。
「特にありません」と答えてしまうのは、非常にもったいないことです。なぜなら、SES面接において逆質問は以下の2つの大きな役割を果たしているからです。

「意欲」と「コミュニケーション能力」のアピールになる

SESのエンジニアは、クライアント(常駐先)の現場で働くことが基本です。そのため、技術力だけでなく「コミュニケーション能力」や「能動的に動けるか」が厳しくチェックされます。

質の高い逆質問をすることで、「御社に強い興味があります」という志望度の高さと、「入社後のイメージを具体的に持とうとしている」という主体性をアピールできます。

企業との「ミスマッチ」を防ぎ、ブラック企業を回避できる

SES業界には、残念ながら「案件が選べない(案件ガチャ)」「待機期間中は給料が出ない」「評価基準が曖昧」といったブラックな企業も存在します。

求人票やWebサイトには良いことしか書かれていない場合が多いですが、面接での逆質問に対する回答には、企業の実態が表れます。 ここで鋭い質問を投げかけることで、入社後のミスマッチを未然に防ぎ、あなた自身を守ることができるのです。


【アピール重視】採用担当に「おっ」と思わせる逆質問例

まずは、面接官に好印象を与え、内定に近づくための「攻め」の逆質問を紹介します。

成長意欲や学習姿勢を伝える質問

エンジニアとしての向上心をアピールする質問です。

  • 「御社で活躍されているエンジニアの方に共通する特徴やスキルセットはありますか?」
    • 意図: 「活躍したい」という意欲を見せつつ、求められる人物像を確認できます。
  • 「入社までに勉強しておくと良い技術や、取得しておくと有利な資格はありますか?」
    • 意図: 入社までの期間も無駄にせず、主体的に学ぶ姿勢をアピールできます。
  • 「エンジニア同士の勉強会や技術共有の機会は、どのくらいの頻度で開催されていますか?」
    • 意図: 技術研鑽への関心と、組織への帰属意識の高さを伝えられます。

企業のビジョンや事業内容への関心を示す質問

会社組織の一員として働く意識があることを示します。

  • 「御社の今後の事業展開において、エンジニア組織をどのように拡大・強化していく予定ですか?」
    • 意図: 長期的な視点で会社に関わろうとする姿勢を示せます。
  • 「直近で特に注力しているプロジェクトや、技術領域について教えていただけますか?」
    • 意図: トレンドへの感度や、会社の強みを理解しようとする姿勢をアピールできます。

【見極め重視】入社後の後悔を防ぐ!確認すべき逆質問例

次に、自分自身のキャリアを守るための「守り」の逆質問です。ここがSES選びで失敗しないための最重要ポイントです。

「案件ガチャ」を回避するための案件配属に関する質問

SESの最大の悩みである「希望しない案件への配属」を防ぐための質問です。

  • 「案件を決める際、エンジニア本人の希望はどの程度考慮されますか?具体的な決定フローを教えてください。」
    • チェックポイント: 「営業が勝手に決める」のか「エンジニアと相談して決める」のかを確認しましょう。「強制はしない」と言いつつも実態がどうなのか、深く掘り下げることが大切です。
  • 「現在稼働している案件の中で、プライム(1次請け)案件と2次請け以降の割合はどのくらいですか?」
    • チェックポイント: 商流が深い(3次、4次請けなど)と、給与が低くなったり、裁量がなかったりする傾向があります。
  • 「一つの現場の平均的な常駐期間はどのくらいですか?」
    • チェックポイント: 極端に短い場合は、現場でトラブルが多いか、単なる数合わせで派遣されている可能性があります。

評価制度・単価連動・還元率に関する質問

給与や評価に関する疑問は、濁さずに確認しましょう。

  • 「評価制度について具体的にお伺いしたいのですが、現場での単価は給与や賞与にどのように反映されますか?」
    • チェックポイント: 最近は「単価連動型」や「還元率開示」を謳うホワイトなSES企業が増えています。評価基準がブラックボックスでないか確認しましょう。
  • 「スキルアップに伴う昇給の頻度や、評価面談の実施方法について教えてください。」
    • チェックポイント: 現場に出しっぱなしで評価がおろそかになっていないかを見極めます。

待機期間の給与やフォロー体制に関する質問

  • 「万が一、次の案件が決まるまでの待機期間が発生した場合、その期間の給与保証はありますか?」
    • チェックポイント: 最重要質問の一つです。 待機期間中に給与が減額されたり、カットされたりする企業は避けるのが無難です。
  • 「営業担当の方とは、どのくらいの頻度で面談や連絡を取ることができますか?」
    • チェックポイント: 現場で困った時にサポートしてくれる体制があるかを確認します。

これだけは避けて!SES面接でのNG逆質問リスト

せっかく良いアピールができても、以下の質問をしてしまうと評価が一気に下がる可能性があります。

  • ×「調べればすぐに分かること」を聞く
    • 例:「御社の企業理念は何ですか?」「設立は何年ですか?」
    • 理由:Webサイトを見れば分かることを聞くと、「準備不足」「志望度が低い」と判断されます。
  • ×「給与や残業、福利厚生」ばかり聞く
    • 例:「残業は本当に少ないですか?」「有給はいつでも取れますか?」
    • 理由:条件面も重要ですが、そればかり聞くと「働く意欲が低い」「権利ばかり主張する人」と見なされる恐れがあります。聞く場合は、仕事の話をした後に「長く働きたいので確認したいのですが…」と枕詞をつけましょう。
  • ×「勉強させてくれますか?」という受け身の姿勢
    • 例:「未経験ですが、研修で手取り足取り教えてもらえますか?」
    • 理由:企業は学校ではありません。特にSESは自走できるエンジニアが求められます。「自学自習を前提」としつつ、サポート体制を聞くスタンスが正解です。

回答からどう判断する?優良SES企業を見抜くポイント

逆質問をした際、面接官が以下のような反応であれば「優良企業」の可能性が高いです。

  • 具体的な数字や事例を出して答えてくれる
    • 「平均残業時間は15時間です」「先月は〇〇という案件で、本人の希望によりJavaからGo言語へのキャリアチェンジが実現しました」など、具体性がある回答は信頼できます。
  • ネガティブな情報も隠さずに話してくれる
    • 「うちはまだベンチャーなので制度が整っていない部分もありますが…」「繁忙期はどうしても残業が増えますが…」など、誠実な回答をする企業は信頼できます。
  • 「エンジニアファースト」の姿勢が感じられる
    • 会社の利益よりも、エンジニアのキャリアや希望を優先しようとする姿勢が見える企業は、長く働ける環境である可能性が高いです。

よくある質問(Q&A)

Q. 逆質問はいくつくらい用意すればいいですか?

A. 最低でも3つ、できれば5つほど用意しておきましょう。
面接の流れの中で、用意していた質問が解決されてしまうこともあるため、予備も含めて多めに準備しておくのが安心です。実際に聞くのは、時間の都合にもよりますが2〜3問程度が一般的です。

Q. 「特にありません」と答えるのは絶対にNGですか?

A. 基本的には避けるべきですが、どうしてもない場合は言い方を工夫しましょう。
「丁寧に説明していただいたおかげで、疑問点は解消されました。特に〇〇のお話が印象に残っており、入社への意欲がさらに高まりました」と答えれば、悪印象にはなりません。ただ、一つでも質問したほうがベターです。


まとめ:逆質問を武器にして、理想のエンジニアキャリアを掴もう

SESの面接における逆質問は、あなたの熱意を伝え、企業の質を見極めるための最強の武器です。

  • アピール質問で、成長意欲と志望度の高さを伝える。
  • 見極め質問で、案件の決め方や評価制度の透明性を確認する。
  • NG質問を避け、自走できるプロフェッショナルな姿勢を見せる。

これらを意識して面接に臨めば、必ずあなたを正当に評価し、大切にしてくれる企業に出会えるはずです。
準備不足で後悔しないよう、この記事を参考にしっかりと質問リストを作って、面接に挑んでくださいね!

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