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【エンジニア向け】SESの「チーム常駐」はキャリアアップに最適?メリット・デメリットと企業選びの全知識

SESのチーム常駐について不安なエンジニアへ。一人常駐との違い、具体的なメリット・デメリット、キャリアアップに繋がるチーム常駐案件の選び方を徹底解説します。

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SESにおける「チーム常駐」とは?一人常駐との決定的な違い

SES(System Engineering Service)という働き方を選ぶエンジニアにとって、「客先常駐」は避けて通れないテーマです。特にキャリアアップやスキルアップを目指す中で、「一人常駐(ぼっち常駐)になってしまうのではないか」という不安を抱える方は少なくありません。

結論から言えば、SESで安定した成長と精神的な安心感を得たいなら、「チーム常駐」の案件を選ぶことが非常に重要です。

チーム常駐の定義と一般的な体制

SESにおけるチーム常駐とは、自社(SES企業)の社員が複数名、同じクライアントのプロジェクトに参画する形態を指します。

一般的なチーム体制は、以下のようになります。

  • 規模感: 2~3名程度の小規模チームから、10名を超える大規模チームまで様々です。
  • 役割分担: チーム内にリーダー(PMやPL経験者)が配置され、技術的な指導やクライアントとの調整役を担います。若手エンジニアは、リーダーや先輩社員の指導のもとで業務を進めることが多いです。
  • コミュニケーション: 業務時間外や休憩時間に、自社の社員同士で情報交換や相談がしやすく、社内報や勉強会の情報なども共有されやすいのが特徴です。

一人常駐(ぼっち常駐)が抱える主な課題

一方、一人常駐は、クライアント先に自社の社員が自分一人で参画する形態です。この働き方は、特に若手や経験の浅いエンジニアにとって、以下のような深刻な課題を引き起こす可能性があります。

  1. スキルアップの停滞: 教えを乞える自社の先輩がいないため、自己学習に頼る部分が大きくなり、現場でのOJT(On-the-Job Training)が機能しにくい。
  2. 精神的な孤立: 現場の社員とは立場が異なるため、遠慮が生じやすく、帰属意識が薄れがちになる。
  3. 評価のミスマッチ: 自社のマネージャーが現場の様子を把握しにくく、適切な評価やフィードバックを得にくい。

チーム常駐がエンジニアにもたらす3つの安心感

チーム常駐は、これらの課題を一挙に解決する働き方です。

安心感

具体的なメリット

技術的な安心感

先輩社員のフォローがあるため、技術的な疑問やトラブルに直面してもすぐに相談できる。スキルアップの道筋が見えやすい。

精神的な安心感

同じ会社の仲間がいるため、現場での人間関係や業務の悩みを共有しやすい。

キャリアの安心感

チームリーダー経由で自分の働きが会社に伝わりやすく、評価や次のキャリアパスについて相談しやすい。

エンジニアが知っておくべきチーム常駐の5つのメリット

チーム常駐は、単に「寂しくない」というだけでなく、エンジニアとしてのキャリア形成において、非常に大きな利点をもたらします。

1. スキルアップとOJTが促進される

チーム常駐最大のメリットは、体系的なスキルアップが期待できる点です。

一人常駐の場合、クライアントの社員に遠慮して質問がしづらい、またはOJTの体制自体がないケースが多いです。しかし、自社の先輩がいるチーム常駐であれば、以下のようなメリットがあります。

  • 指導の機会: チームリーダーや先輩社員が教育担当の役割を担っていることが多く、業務を通じて具体的な技術や知識を吸収しやすい。
  • 情報共有: 現場で得られた知見や、自社に戻った際の勉強会情報などがスムーズに共有され、技術的な成長が加速します。

2. 精神的な負担が軽減され、帰属意識が保てる

客先常駐という働き方は、少なからず「アウェイ」な感覚を伴います。チーム常駐は、この精神的な負担を大きく軽減します。

  • 悩みの共有: 業務の進め方や人間関係で悩んだ際、同じ会社のメンバーに相談できる環境があることは、メンタルヘルスを保つ上で非常に重要です。
  • 会社の存在: 現場に自社のメンバーがいることで、会社との繋がりを常に感じられ、SESエンジニアが失いがちな帰属意識を維持できます。

3. 会社とのコミュニケーションが密になる

一人常駐では、月に一度の面談でしか上司と話さないというケースも珍しくありません。しかし、チーム常駐ではリーダーが会社のマネージャーと連携しているため、現場の状況がリアルタイムで会社に伝わりやすくなります。

これは、ミスマッチの早期発見にも繋がります。「この現場は技術的に合わない」「残業が多い」といった問題も、チーム内で共有され、会社が迅速に対応してくれる可能性が高まります。

4. 評価やフィードバックが適切に行われやすい

SESエンジニアの評価は、「現場での貢献度」が重要です。チーム常駐であれば、リーダーがあなたの働きぶりを間近で見ているため、上司への報告が具体的かつ正確になります。

「誰が何を達成したか」が明確になるため、努力が正しく評価され、それが昇給や昇進に繋がりやすくなります。

5. 待機期間のリスクが軽減される

チーム常駐は、プロジェクトが終了しても、チームメンバー全員が同時に待機期間に入るリスクが低い傾向にあります。クライアントとの信頼関係が築けている場合、次のプロジェクトもチーム単位で継続して受注できる可能性が高いからです。

また、万が一プロジェクトが終了しても、チームメンバーが先に次の案件を見つけ、そこに合流する形で待機期間を短縮できる可能性があります。

チーム常駐にも潜む3つのデメリットと注意点

チーム常駐は理想的な働き方ですが、すべてがバラ色というわけではありません。現実的なデメリットも理解しておく必要があります。

1. チーム内の人間関係に依存する

チーム常駐の最大のメリットである「仲間がいる」という点は、裏を返せば「人間関係が合わないと逃げ場がない」というリスクにもなります。

もしチームリーダーや先輩社員との相性が悪かった場合、一人常駐以上に精神的なストレスを感じてしまう可能性があります。企業選びの際は、社員のフォロー体制や、チーム構成の柔軟性についても確認が必要です。

2. 現場のルールが厳しく、技術的な挑戦がしにくい場合がある

大規模なチーム常駐案件の場合、クライアントの要求やルールが非常に厳格に定められていることがあります。これは品質管理上は重要ですが、エンジニア個人の裁量が少なくなり、新しい技術の導入や自由な発想での開発が難しくなることがあります。

キャリアの幅を広げたい場合は、技術選定に携われる機会があるかを確認しましょう。

3. 「名ばかりチーム常駐」に注意が必要

求人票には「チーム常駐」と書かれていても、実態が伴わないケースがあります。

【名ばかりチーム常駐の例】

  • 名目上のチーム: 実際は同じフロアの別のプロジェクトに配置され、業務上の連携は一切ない。
  • 技術レベルの偏り: チームメンバーが自分より遥かに経験豊富なベテランばかりで、質問しづらい雰囲気がある。

企業との面談時には、「具体的なチーム体制図」「チーム内の役割分担」「自社メンバーとの日常的なコミュニケーション頻度」などを具体的に質問し、実態を把握することが重要です。

キャリアアップを実現するチーム常駐案件の選び方

単に「チーム常駐」であれば良いわけではなく、あなたのキャリアパスに合致した案件を選ぶ視点が必要です。

1. チーム内での役割(リーダー候補、教育担当など)を確認する

3~5年目のエンジニアであれば、単なる作業者で終わるのではなく、チーム内で一歩進んだ役割を持つことが重要です。

  • 若手の場合: 経験豊富な先輩からOJTを受けられる体制か。
  • 中堅の場合: サブリーダーや、新しく入ってきたメンバーの教育担当としてステップアップできる機会があるか。

リーダー経験は、将来的にPM/PLを目指す上で必須のキャリアです。チーム常駐であれば、そのチャンスを得やすい環境を選びましょう。

2. 会社のフォロー体制・評価制度が明確か

「チーム常駐」はあくまで現場での働き方であり、その裏にあるSES企業のフォロー体制が重要です。

  • 現場の評価をどう吸い上げているか?:リーダーからの定期的な報告だけでなく、会社の上長も定期的に現場を訪問したり、個別に面談を設けているか。
  • 評価制度の透明性:チーム内での貢献度が、どのように給与やポジションに反映されるのかが明確になっているか。

フォロー体制が手厚い企業は、エンジニア一人ひとりの成長を重視している証拠です。

3. チームの規模と技術スタックの多様性

小規模なチーム(2〜3名)は密なコミュニケーションが取れますが、技術スタックが偏りがちです。一方、大規模なチーム(5名以上)であれば、多様な技術に触れる機会が増え、メンバー間の切磋琢磨も期待できます。

あなたが今後どのような技術を習得したいかによって、適切なチーム規模と、そのチームが扱っている技術(共起語として重要な「技術スタック」)を確認しましょう。

【Q&A】SESのチーム常駐に関するよくある質問

Q1. チーム常駐の方が給料は高くなりますか?

A. 一般的には、一人常駐だから給料が低い、チーム常駐だから高いという明確な相関関係はありません。しかし、チーム常駐の案件は大規模なプロジェクトであることが多く、そこでリーダーなどの役割を担うことで、職務手当やポジションアップによる昇給のチャンスは増えます。また、チーム内で高いパフォーマンスを発揮すれば、その評価が会社に伝わりやすく、結果的に昇給に繋がりやすいと言えます。

Q2. チーム常駐を希望する場合、どう企業に伝えれば良いですか?

A. 面接時には「キャリアアップのため、先輩からのフィードバックやOJTを受けられる環境を求めている」と具体的に伝えましょう。「一人常駐だとスキルアップに不安がある」というネガティブな表現よりも、「チーム体制のもとでリーダー経験を積みたい」といったポジティブな意欲を示すことが重要です。

Q3. チーム常駐の案件はどのくらいありますか?

A. 大手SIerや優良なSES企業ほど、クライアントとの信頼関係が厚く、大規模案件をチーム単位で受注している割合が高いです。特に成長中のSES企業は、積極的にチームでの参画を推進しています。ただし、エリアや時期によって変動するため、チーム常駐案件に強い企業を見つけるには、専門の転職エージェントを活用するのが最も効率的です。

まとめ:チーム常駐は「受け身」のSESから脱却する第一歩

SESエンジニアにとって、チーム常駐は、精神的な安定とキャリアアップを両立させる理想的な働き方です。

一人常駐で抱えがちな「スキルアップの停滞」「孤立感」「評価の不透明さ」といった課題を解消し、現場でのOJTやリーダー経験を通じて、着実に市場価値を高めることができます。

チーム常駐の案件を選ぶ際は、単に人数が多いかどうかだけでなく、「チーム内の役割」「会社のフォロー体制」を深く見極めることが、後悔しないSES企業選びの鍵となります。


チーム常駐案件に強いSES企業を見つけるには?

「チーム常駐の働き方を実現したいが、どの企業が良いか分からない…」

「自分のスキルレベルで、チームリーダーを目指せる案件があるか知りたい」

このように、SESでのキャリアパスについて具体的なアドバイスが欲しい場合は、転職のプロであるエージェントに相談するのが最も確実です。

特にIT・Web業界に特化したエージェントは、各SES企業のチーム体制や案件のリアルな情報を熟知しており、あなたの希望に沿った優良企業を紹介してくれます。

あなたの市場価値を正しく評価し、チーム常駐によるキャリアアップを実現するために、まずは無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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