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SES営業が「無能」と感じたら読むべき対処法|エンジニアがハズレを引かないための見分け方

「このSES営業、無能かも…」と感じていませんか?スキルを理解せず、希望と違う案件ばかり紹介される…。そんなエンジニアの悩みを解決します。ハズレ営業の特徴から優秀な営業の見分け方、そしてあなたの市場価値を高めるための具体的な対処法までを徹底解説。

「また希望と違う案件を出された」
「相談しても、ちゃんと動いてくれない」
「この営業、本当に自分の経歴を理解してるのか不安」

SESで働いていると、営業との相性では片づけられない問題が出てきます。
特に、案件の選び方を営業に任せきっていると、経験が積み上がらないまま時間だけ過ぎることがあります。

この記事では、SES営業が「無能かもしれない」と感じたときに、エンジニア側がどう動けばいいかを実務的に整理します。
単なる愚痴で終わらせず、今の担当で改善できるのか、担当変更すべきか、転職まで視野に入れるべきかまで判断できるようにまとめました。


SES営業が「無能」と感じたら、まず確認したいこと

まず確認したいことまとめ

本当に危険なのは「相性」より案件ミスマッチ

営業に不満があっても、毎回すぐに担当変更や転職が必要とは限りません。
ただし、次の状態が続くなら注意です。

  • 希望と違う案件ばかり紹介される
  • 現場の悩みを相談しても対応がない
  • スキルや経歴の理解が浅く、提案がずれる
  • 契約内容や役割の説明が曖昧
  • 「とりあえず頑張って」で終わる

問題は「感じが悪いこと」ではなく、キャリアにとって不利な案件に流されることです。
SESでは、1案件ごとの差が次の転職でそのまま効きます。
そのため、営業への違和感は「人として合う・合わない」ではなく、自分の経験がどう積み上がるかで判断したほうがいいです。

案件の当たり外れに振り回されているなら、営業個人の問題だけでなく、会社の案件選定の仕組みも見直す必要があります。詳しくは「SESの案件ガチャに疲れた人へ|配属運に振り回されない働き方を選ぶ方法」で解説しています。

ハズレ営業の特徴は3つだけ押さえればいい

細かく見るといろいろありますが、実際は次の3つで十分です。

  1. 希望を聞いても案件提案に反映されない
  2. 困ったときに調整役として機能しない
  3. あなたの経験を売り込む力が弱い

この3つが揃うと、案件の質も、面談通過率も、単価も、今後のキャリアも崩れやすくなります。


SES営業が合わないときの対処法

ここからが本題です。
営業に不満があるとき、感情で動くと不利になりやすいです。
逆に、順番を間違えずに動けば、社内改善で済むケースもあります。

SES営業が合わない時の対処法

対処法1|まず希望条件とNG条件を文章で整理する

最初にやるべきことは、営業を責めることではありません。
自分の希望を曖昧にしないことです。

口頭で「開発がやりたいです」と伝えても、営業からすると幅が広すぎます。
その結果、微妙にズレた案件が来ても「開発ではありますよね」と押し返されやすくなります。

そこで、以下を文章で整理しておくのがおすすめです。

整理したい項目

  • 今後伸ばしたい技術
  • できれば経験したい工程
  • 避けたい業務
  • 勤務地、リモート、残業の希望
  • 今の悩み
  • 次の案件で優先したいこと
  • 今後1〜2年の方向性

例文

次の案件では、バックエンド開発の経験を積みたいため、JavaまたはPythonを使ったWeb開発案件を優先したいです。
できれば実装だけでなく、詳細設計以降も経験できる案件が希望です。
一方で、監視専任、テスト専任、ヘルプデスク寄りの案件は今回は避けたいです。
今の課題は、開発経験が断片的で、次の転職でアピールしづらいことです。
そのため、次は担当範囲が明確で、継続的に技術が積み上がる案件を希望しています。

ここで重要なのは、やりたいことだけでなく、避けたいことも明文化することです。
SESでは、断る基準が曖昧だと、結局「今入れる案件」に流されやすくなります。


対処法2|案件紹介のたびに確認する項目を固定する

営業に振り回される人ほど、案件票を雰囲気で見てしまいがちです。
でも、案件の当たり外れは、紹介時の確認でかなり減らせます。

毎回、少なくとも以下は確認してください。

案件紹介時の確認項目

  • 何の案件か
  • 新規開発か、保守改修か
  • 自分の担当工程はどこか
  • 実装中心か、テスト中心か
  • チーム人数と立ち位置
  • 誰にレビューしてもらえるか
  • 顧客と会話する機会があるか
  • 現場に入った後、役割が広がる可能性があるか
  • 商流は深すぎないか
  • その案件を自分に勧める理由は何か

特に最後の
「なぜこの案件を自分に勧めるのか」
はかなり重要です。

ここで、良い営業は
「前回の案件でAPI実装をやっていたので、今回は設計も少し広げられると思った」
のように、経歴と案件をつなげて話します。

逆に悪い営業は、
「条件が合いそうだったので」
「今ちょうど空いていて」
くらいの返しで終わります。

その時点で、あなたのキャリア軸ではなく、空き状況ベースで動いている可能性が高いです。


対処法3|ズレた案件は曖昧にせず、理由つきで断る

営業に遠慮して、中途半端な返事をすると、その後もズレた案件が続きます。
よくあるのが、こんな返しです。

  • ちょっと違う気もします
  • うーん、どうなんでしょう
  • 一旦考えます

これだと、営業側は「押せばいけるかも」と判断しやすいです。

断るときは、感情ではなく基準で断るのが大事です。

断り方の例

ご紹介ありがとうございます。
ただ、今回は次の案件でバックエンド開発の経験を深めたいと考えているため、テスト中心の案件は見送らせてください。
今後の転職も見据えて、実装や設計の比重がある案件を優先したいです。

あるいは、

フル常駐自体が問題というより、今回は通勤負荷よりも開発経験の継続を優先したいと考えています。
そのため、今回の案件は見送ります。代わりに、Javaでの実装経験を活かせる案件があれば優先的に見たいです。

ポイントは3つです。

  • 断る理由を明確にする
  • 感情的に否定しない
  • 次に欲しい案件の条件までセットで伝える

これを続けると、営業側も提案の精度を上げざるを得なくなります。


対処法4|面談前に営業とのすり合わせを入れる

営業が弱いと感じる人ほど、面談前の準備が抜けています。
でも実際は、面談前のすり合わせで通過率もミスマッチ率もかなり変わります。

最低限、面談前には以下を確認したいです。

面談前に営業と確認したいこと

  • 相手企業は自分の何を評価しているのか
  • どの経験を強めに話すべきか
  • 逆に聞かれそうな弱みは何か
  • 今回の案件で期待される役割は何か
  • 営業が面談中にどこを補足してくれるか

この確認を入れずに面談に行くと、エンジニア側は「とりあえず今までやったことを全部話す」になりやすいです。
結果として、案件に関係ない話が増えたり、肝心の強みが伝わらなかったりします。

営業に確認するときの例

面談前に少しだけ確認したいです。
今回の企業は、自分の経歴のどこを評価して面談設定になった認識でしょうか。
また、面談ではどの経験を重点的に話すと通りやすそうか、営業視点でも教えてほしいです。

この時点で答えが曖昧なら、その営業は経歴を十分に理解していない可能性があります。


対処法5|現場トラブルは相談の仕方を変える

「営業に相談しても動いてくれない」という人の中には、相談内容が抽象的すぎるケースもあります。

たとえば、
「現場がつらいです」
「ちょっと合わないです」
だけだと、営業も動きづらいです。

動いてもらうには、困りごとを事実ベースで分解して伝える必要があります。

相談するときの整理方法

  • 何が起きているか
  • いつから続いているか
  • 業務上、何が困っているか
  • 自分でどこまで対応したか
  • 会社や営業に何をしてほしいか

例文

現場について相談したいです。
参画前は開発支援と聞いていましたが、実際は問い合わせ対応と資料修正が中心で、開発業務がほぼありません。
参画後3週間ほど様子を見ましたが、役割が変わる見込みも薄い状況です。
自分としては、今後のキャリアのためにも開発経験が積める方向へ寄せたいので、現場の役割調整が可能か確認いただきたいです。
難しい場合は、今後の案件見直しも含めて相談したいです。

これなら、営業も
「何を確認すればいいか」
がわかります。

逆に、ここまで具体的に伝えても動かないなら、担当の質を疑っていいです。


対処法6|改善しないなら担当変更を申し出る

ここまでやっても改善しないなら、担当変更を検討していいです。
むしろ、変に我慢して関係を維持するほうが損になりやすいです。

ただし、担当変更は雑にやると「不満を言う人」として処理されることがあります。
そのため、経緯を整理して、事実ベースで申し出るのが大切です。

伝えるときに整理したい内容

  • いつ、どんな希望を伝えたか
  • 何が改善されなかったか
  • どんな支障が出ているか
  • どうしたいのか

例文

相談したいことがあります。
これまで、開発経験を積みたいことや、テスト専任案件は避けたいことを共有してきましたが、現状は希望と異なる案件紹介が続いています。
また、参画中案件について相談した際も、役割調整の動きが見えず、今後のキャリア形成に不安があります。
感情的な不満というより、案件選定とフォローの方向性が自分に合っていないと感じているため、可能であれば別の担当者とも相談できないか検討いただきたいです。

この伝え方なら、単なる悪口ではなく、キャリア上の相談として扱いやすくなります。

担当変更で見るべき会社の本気度

担当変更を申し出たとき、会社の質も見えます。

良い会社なら、

  • 別担当や上長が話を聞く
  • 希望条件を再整理してくれる
  • 案件の出し方を見直す
  • 経歴書の整理も手伝う

という動きがあります。

逆に悪い会社は、

  • 今の担当で我慢してください
  • どこでも同じです
  • 選びすぎでは?
  • まず稼働が優先です

のように、問題を矮小化しがちです。

この反応自体が、会社を見切る判断材料になります。


対処法7|会社ごと変えるべきケースを見極める

担当だけでなく、会社全体の問題であることも多いです。
次のどれかが強いなら、担当変更より転職のほうが早いです。

会社を変えたほうがいいサイン

  • 営業を変えても提案の質が変わらない
  • 案件の幅がそもそも狭い
  • 商流や契約情報を開示しない
  • 経歴書の添削やキャリア支援がない
  • 稼働優先で、ミスマッチ案件でも押し込む
  • 現場トラブルへの対応がいつも遅い
  • キャリアより待機回避が優先される

ここで意識したいのは、
「今の会社であと1年いたとき、何が増えるか」
です。

増えるのが、

  • 開発経験
  • 設計経験
  • 顧客折衝
  • 特定技術の継続経験
  • リーダー経験

なら残る意味があります。

一方で増えるのが、

  • 断片的な案件歴
  • 説明しづらい業務
  • 我慢した経験だけ

なら、早めに動いたほうがいいです。

ただし、不満があるからといってすぐ辞めるのが正解とは限りません。今の会社で改善できる余地があるのか、それとも辞めるべき状況なのかを整理したい人は「SESを辞めたい人がまず考えるべきこと|辞めるべき人・続けるべき人の判断基準」で判断基準を確認してみてください。


次にハズレ営業を引かないための見分け方

初回面談で見るべき質問

次の会社や営業を見るときは、最初の面談でかなり判断できます。

良い営業は、次のような質問をしてきます。

  • 今後どんな技術を伸ばしたいですか
  • どの工程を増やしたいですか
  • 次の転職でどう見せたいですか
  • 今の案件のどこに不満がありますか
  • 今回の転職で絶対に避けたいことは何ですか

逆に危ないのは、

  • 稼働開始日はいつですか、が最初に来る
  • 技術の話が浅い
  • キャリアより応募数を増やそうとする
  • 案件の中身より「通りやすさ」ばかり話す

というタイプです。

求人票・案件票のどこを見るべきか

案件票は、言語名だけ見ても意味がありません。
見るべきなのは次です。

  • 担当工程
  • 実際の業務比率
  • 役割の広がり
  • チーム体制
  • 顧客との距離
  • レビューや育成の有無
  • 商流
  • 案件終了後に説明しやすい経験になるか

表面的には良さそうでも、実際には経験が積みにくい案件はあります。
逆に、地味に見えても、設計・改修・調査・レビューまで触れる案件は転職で強いです。

良い営業と悪い営業の違い

違いはシンプルです。

良い営業は、案件を紹介する前に「この経験が次にどうつながるか」を考えます。
悪い営業は、「今どこに入れられるか」を先に考えます。

その差は、提案理由、面談準備、断ったときの反応に出ます。


SES経験を転職で正しく評価してもらうコツ

評価されやすい経験

SES経験でも、以下は十分評価されます。

  • 担当工程が明確
  • 何を任されたか説明できる
  • 継続して使った技術がある
  • 改善や工夫を言語化できる
  • 調整、レビュー、顧客対応の経験がある

逆に、
「Javaやってました」
「いろいろな現場を経験しました」
だけでは弱いです。

評価されるのは、参加したことより何を担えたかです。

職務経歴書と面談での伝え方

書き方の基本は、

  • 何をやったか
  • どこまで担当したか
  • 何を改善したか

です。

たとえば、

Spring Bootを用いた業務システムのAPI開発を担当。
詳細設計、実装、単体テストを担当し、認証機能まわりの改修を実施。
共通処理の整理とレビュー指摘の削減を意識し、手戻りが起きにくい実装を進めた。

このように書けると、SES経験でも見え方はかなり変わります。

SES経験をどう書けばいいかわからない人や、転職で評価されるか不安な人は、「SESから転職できるか不安な人へ|スキル・職務経歴書・面接対策の進め方」で、職務経歴書や面接での伝え方を整理しておきましょう。


まとめ

SES営業が「無能」と感じたときに大切なのは、感情的に切ることではありません。
記録を残しながら、改善余地を試し、それでもダメなら早めに切り替えることです。

今回の流れをまとめると、次の順番です。

  1. 希望条件とNG条件を文章で整理する
  2. 案件紹介時の確認項目を固定する
  3. ズレた案件は理由つきで断る
  4. 面談前に営業とのすり合わせを入れる
  5. 現場相談は事実ベースで伝える
  6. 改善しなければ担当変更を申し出る
  7. 会社全体に問題があるなら転職を考える

一番避けたいのは、違和感があるのに「まあいいか」で流されることです。
SESでは、その積み重ねがそのまま次の選択肢の狭さにつながります。