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エンジニアが採用担当者に「会いたい」と思わせる職務経歴書の書き方:評価される実績とスキルのアピール法

【Webエンジニア必見】転職を成功させる職務経歴書の書き方を徹底解説。採用担当者が評価する「実績の言語化」や「技術スタックの伝え方」を具体的なテンプレートで紹介します。

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採用される職務経歴書に必要な「3つの意識」

「職務経歴書」は、単なる職歴の羅列ではありません。これは、あなたが持つ技術力や課題解決能力を、未来の採用担当者に向けて売り込むための「企画書」です。

特にエンジニアの場合、技術的な詳細を詰め込みすぎて、かえって読み手が知りたい情報が埋もれてしまうケースが多く見られます。まずは、採用担当者が職務経歴書のどこを、どのような視点で見ているのかを理解しましょう。

意識1:採用担当者は「未来の活躍」を見ている

採用担当者は、あなたの過去の経験そのものよりも、「その経験を通じて、入社後に自社でどのように活躍してくれるか」を見ています。

そのため、単に「〇〇という技術を使いました」と書くだけでは不十分です。「〇〇という技術を使って、どのような課題を、どのように解決し、結果としてどのような成果(定量)をもたらしたか」という一連のストーリーが必要です。

過去の経験を未来のパフォーマンスに繋げるための根拠として提示しましょう。

意識2:技術力だけでなく「課題解決能力」を伝える

エンジニアの仕事は、コードを書くこと自体が目的ではありません。技術を用いて、プロダクトやビジネスの課題解決をすることこそが本質です。

職務経歴書では、あなたが直面した具体的な課題(例:パフォーマンスのボトルネック、開発フローの非効率性)に対し、どのようなアプローチ(例:新しいアルゴリズムの導入、CI/CD環境の構築)で解決したのか、そのプロセスを明確に記述してください。この課題解決のプロセスこそが、あなたの思考力と専門性を証明します。

意識3:読みやすさ=プロフェッショナリズム

どんなに素晴らしい実績や技術力があっても、読みにくい職務経歴書は評価されません。採用担当者は日々多くの書類に目を通しています。以下の点を徹底し、読みやすさを確保してください。

  • 体裁の統一: フォント、行間、箇条書きのルールを統一する。
  • 適度な空白: 技術スタックやプロジェクト概要を羅列する際は、適度に空白や改行を入れ、視覚的な負担を減らす。
  • 適切な粒度: 詳細すぎる実装話は避け、プロジェクト全体におけるあなたの役割と貢献度を明確にする。

職務経歴書作成の「5つのステップ」とテンプレート

ここからは、採用担当者の評価を最大化するための具体的な構成と記述方法を、5つのステップに分けて解説します。

ステップ1:職務要約と技術スタックの整理(リード文の役割)

職務要約は、記事におけるリード文のようなものです。採用担当者が最初に目を通す部分であり、この数行で「この人材は自社にとって価値があるか?」を判断します。

  • 記述内容: 経験年数、得意とする技術領域(Webエンジニア、SREなど)、これまで達成した最も大きな成果(定量的に)、今回の転職で目指す方向性。
  • 技術スタック: 使用可能なプログラミング言語、フレームワーク、ミドルウェア、クラウド環境(AWS, GCPなど)を一覧表形式で分かりやすく整理します。得意なものには習熟度(例:実務経験3年、独力で開発可能)を付記すると信頼性が高まります。

ステップ2:プロジェクト概要の記述(E-Rシートの活用)

プロジェクト経験を記述する際、具体的なタスクの羅列ではなく、まずそのプロジェクトの全体像を理解させることが重要です。これは、データベース設計におけるE-R(Entity-Relationship)シートのように、要素間の関係性を明確にするイメージです。

各プロジェクトについて、以下の要素を簡潔に記述しましょう。

  1. プロジェクト名/期間: 期間を明記することで経験の深さが伝わる。
  2. 目的/背景: なぜこのプロジェクトが必要だったのか(例:ユーザー離脱率の改善、レガシーシステムの刷新)。
  3. チーム構成と役割: チーム規模(例:5人体制)と、あなたが果たした役割(例:バックエンド開発リード、インフラ設計)。
  4. 使用技術: そのプロジェクトで特に利用した技術スタック。

ステップ3:「実績」を魅力的に言語化するSTAR法の応用

実績を記述する際は、ビジネス職種で広く使われるSTAR法(Situation, Task, Action, Result)をエンジニア向けに応用すると非常に効果的です。

要素

意味

エンジニアの記述例

Situation (状況)

どのような背景・課題があったか

「ユーザー増加に伴い、API応答速度が平均3秒まで遅延していた」

Task (目標)

課題解決のために設定した目標

「応答速度を1秒未満に改善し、ユーザー体験を向上させる」

Action (行動)

あなたが具体的に何をしたか

「ボトルネックとなっていたDBクエリを特定し、インデックス最適化とKVS導入を実施」

Result (結果)

どのような成果が出たか(定量)

「API応答速度を平均0.8秒に短縮(60%改善)。結果、コンバージョン率が5%向上」

このように具体的な数字(定量)と、その行動に至った背景をセットで伝えることで、あなたの専門性とビジネス貢献度が明確になります。

ステップ4:自己PR・志望動機で一貫性を持たせる

自己PRや志望動機は、職務経歴書全体の締めくくりであり、あなたの「人となり」と「入社意欲」を伝える重要なセクションです。

職務経歴書全体で提示した技術力や課題解決能力が、志望動機と一貫しているかを確認してください。

  • NG例: 職務経歴では「レガシー刷新」の実績をアピールしているのに、志望動機では「新しい技術に触れたい」と抽象的に述べる。
  • OK例: 「レガシー刷新を通じて、技術負債の解消とモダン化に強い関心を持ちました。貴社の〇〇(募集要項にある具体的な技術)を用いた開発環境で、さらに大規模な技術課題に挑戦し、事業成長に貢献したいと考えています。」

ステップ5:ポートフォリオとGitHubとの連携

Webエンジニアの場合、職務経歴書に加えて、ポートフォリオやGitHubアカウントを提示することは、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)を担保する上で極めて重要です。

職務経歴書には、成果物のURLやリポジトリのURLを必ず記載し、採用担当者がすぐにアクセスできるようにしましょう。特にGitHubでは、コミット頻度やコードの品質、READMEの丁寧さなどから、あなたの普段の仕事への姿勢が評価されます。

【スキル別】評価を上げるための記述例と注意点

フロントエンド/バックエンドエンジニアの実績記述例

フロントエンドであれば、ユーザー体験(UX)の改善、バックエンドであれば処理速度やセキュリティの向上に焦点を当てて実績を記述します。

例(フロントエンド):「SPAの初期ロード時間が課題(5秒以上)だったため、Webpackのコード分割と画像最適化を実施。初期ロード時間を1.5秒に短縮し、ユーザーの直帰率を10%改善。」

例(バックエンド):「マイクロサービスアーキテクチャへの移行プロジェクトにて、認証基盤をGo言語で再構築。これにより、旧システム比でAPI処理速度を4倍に高速化し、月間のインフラコストを15%削減。」

インフラ/SREエンジニアの実績記述例

インフラ・SREの場合、安定性、可用性(アベイラビリティ)、効率化(自動化)の観点から実績を記述します。

例:「手動で行っていたデプロイ作業をTerraformとAnsibleを用いてIaC化。デプロイ時間を平均30分から5分に短縮し、ヒューマンエラーによる障害発生率をゼロに抑えた。」

例:「Kubernetesクラスタの監視体制をPrometheusとGrafanaで構築。これにより、障害発生時の検知時間を平均20分から3分に短縮することに成功。」

【注意点】専門用語の使いすぎと「コピペ感」の排除

  • 専門用語: 専門用語や社内独自の略語を使う場合は、必ず簡単な注釈を添えるか、業界標準の用語に置き換えてください。採用担当者全員があなたの専門領域に精通しているとは限りません。
  • コピペ感: 複数の企業に提出する際、職務経歴書のベースは同じでも、職務要約と志望動機は、応募企業ごとにカスタマイズしてください。「貴社でなければならない理由」が明確に伝わることが重要です。

エンジニアの職務経歴書に関するQ&A

Q. 経験年数が浅い場合はどう書くべきですか?

経験年数が浅い(1〜2年目など)場合は、実績の「規模」よりも「学習意欲」と「成長速度」をアピールしてください。

  • 具体的な行動: 業務で学んだことだけでなく、キャッチアップのためにどのような書籍を読み、どのような技術ブログを参考にし、それを業務にどう活かしたかを記述する。
  • ポテンシャル: 業務外で取り組んだ個人開発や技術コミュニティへの参加など、自律的な学習姿勢を示すことで、ポテンシャルを評価してもらえます。

Q. 業務外の学習やOSS活動は記載すべきですか?

はい、積極的に記載すべきです。特にOSS(オープンソースソフトウェア)への貢献や、技術カンファレンスでの登壇経験などは、あなたの技術への熱意と権威性を示す強力な要素となります。

記載する際は、単に「OSSに貢献した」だけでなく、「具体的にどのプロジェクトの、どの部分に、どのような意図で貢献したか」を簡潔に記述しましょう。

まとめ:職務経歴書は「あなた」という商品の企画書

エンジニアの転職活動において、職務経歴書はあなたの技術力と市場価値を決定づける最重要ドキュメントです。

採用担当者が知りたいのは、過去の経歴ではなく、「未来の活躍」です。今回ご紹介した「3つの意識」と「5つのステップ」を参考に、実績を定量的に、そして課題解決のストーリーとして言語化することを意識してください。

職務経歴書のブラッシュアップは、自己理解を深め、面接での受け答えにも自信を持たせてくれます。ぜひ時間をかけて、最高の「企画書」を作り上げましょう。

職務経歴書の添削やキャリア相談はプロに任せるのも一つの手

「一通り書いてみたけど、本当にこれで良いか客観的な意見が欲しい…」
「自分の市場価値が分からず、どんな企業に応募すれば良いか迷っている…」

もし一人で悩んでいるなら、エンジニアのキャリアを熟知したプロのエージェントに相談するのも非常に有効な手段です。

特にこの業界に特化したエージェントは、採用担当者の視点を熟知しており、あなたの職務経歴書をより魅力的にするための具体的なアドバイスをくれます。あなたの市場価値を正しく評価してくれる企業と出会うために、まずは無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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