【採用担当者に響く】エンジニア転職ポートフォリオの作り方完全ガイド|評価されるポイントを徹底解説
エンジニア転職で「ポートフォリオ、何作れば…」と悩んでいませんか?本記事では採用担当者に響くポートフォリオの作り方を、テーマ選定から技術選定、GitHubでの見せ方まで徹底解説。あなたのスキルを最大限にアピールする方法がわかります。
キャリアパス診断してみる「そろそろ転職を考えたいけど、自分のスキルをどうアピールすればいいんだろう…」
「エンジニアの転職にはポートフォリオが重要だって聞くけど、一体何から手をつければいいのか分からない…」
Webエンジニアとしてキャリアアップを目指す中で、このような悩みを抱えていませんか?
この記事は、まさにそんなあなたのために書きました。
この記事を最後まで読めば、採用担当者の心に響くエンジニア転職ポートフォリオの作り方が具体的に分かり、自信を持って自身のスキルをアピールできるようになります。「何を作るか」という漠然とした悩みから解放され、転職成功への確かな一歩を踏み出せるはずです。
エンジニア転職にポートフォリオはなぜ重要?採用担当者はココを見ている!
そもそも、なぜエンジニアの転職活動においてポートフォリオがこれほど重要視されるのでしょうか。それは、職務経歴書だけでは伝わらない、あなたの「リアルな技術力」を証明する唯一無二の材料だからです。
採用担当者は、ポートフォリオを通じて以下のような点を見ています。
- 技術力・スキルセット: どんな技術を、どのくらいのレベルで扱えるのか
- コードの質: 可読性が高く、保守しやすいコードを書けるか
- 課題解決能力: なぜそれを作ったのか、どんな課題を解決しようとしたのか
- 学習意欲・キャッチアップ能力: モダンな技術や新しい分野に挑戦しているか
- 開発プロセスへの理解: Gitを使ったバージョン管理など、チーム開発の基礎が身についているか
つまり、ポートフォリオは単なる「作品集」ではなく、あなたの技術力、思考プロセス、ポテンシャルを伝えるための「技術的な名刺」なのです。
ポートフォリオ作りで挫折しないための3つの心構え
いざ作ろうと思っても、「すごいものを作らないと」と気負ってしまい、手が止まってしまう方は少なくありません。まずは、成功するために重要な3つの心構えから始めましょう。
「すごいもの」より「完成させること」が重要
完璧を目指すあまり、未完成で終わってしまっては意味がありません。世界を変えるような革新的なサービスを作る必要はないのです。大切なのは、小さなものでも最後まで作りきり、きちんと動く状態で公開することです。未完成のすごいサービスより、完成しているシンプルなサービスの方が100倍評価されます。
業務経験の延長線上ではなく「+α」を意識する
特に2〜3年目の経験者であれば、業務で使っている技術をそのまま使うだけでは、大きなアピールにはなりにくい場合があります。「業務ではPHPを使っているが、Next.jsとTypeScriptを学習してWebアプリを作ってみた」というように、業務経験に加えて、自己学習で得たスキルや技術的好奇心を示すことが、他の候補者との差別化に繋がります。
誰の、どんな課題を解決するのかを明確にする
「なんとなく作りました」では、あなたの課題解決能力は伝わりません。
- 「自分が日々感じている不便を解消するため」
- 「友人が困っていた〇〇を解決するため」
このように、小さな課題でも良いので「誰の・どんな課題を・どう解決するのか」という目的意識を持つことが、説得力のあるポートフォリオの土台となります。
採用担当者に響く!ポートフォリオ作成5つのステップ
ここからは、具体的なポートフォリオの作成手順を5つのステップで解説します。
【STEP1】テーマ・企画を決める|「何を作るか」で差がつく
ポートフォリオの根幹となるテーマを決めましょう。難しく考える必要はありません。以下のような視点からアイデアを探してみてください。
- 自分の趣味や好きなこと: 筋トレ記録アプリ、読書管理ツール、旅行プラン作成アプリなど
- 身の回りの課題解決: 家計簿アプリ、タスク管理ツール、よく使うWebサイトのクローン
- 既存サービスの模倣(クローン)+独自機能: TwitterやInstagramのようなSNSに、自分なりの機能を一つ追加してみる
ポイントは、面接で「なぜこれを作ったのですか?」と聞かれた際に、熱意を持って語れるテーマを選ぶことです。
【STEP2】技術選定|「なぜその技術か」を語れるか
テーマが決まったら、使用する技術を選びます。ここがアピールの最大のチャンスです。
項目 | 技術選定の例 | アピールできること |
フロントエンド | React, Vue.js, Next.js, TypeScript | モダンな開発環境へのキャッチアップ能力 |
バックエンド | Go, Ruby on Rails, Django, Laravel | サーバーサイドの知識、API設計能力 |
データベース | MySQL, PostgreSQL, Firebase | データ構造の設計スキル |
インフラ | AWS, GCP, Vercel, Docker | クラウド環境でのデプロイ経験、コンテナ技術への理解 |
重要なのは、「なぜその技術を選んだのか」という理由を明確に説明できることです。「モダンで人気だから」だけでなく、「〇〇という課題を解決するために、この技術の△△という特徴が最適だと考えた」と語れると、技術への深い理解度を示すことができます。
【STEP3】設計・実装|コードの質と開発プロセスをアピール
実装段階では、ただ動くものを作るだけでなく、コードの品質を意識しましょう。
- 命名規則: 変数名や関数名が分かりやすいか(例: userよりloginUser)
- コンポーネント設計: 適切にコンポーネントが分割され、再利用性が高いか
- エラーハンドリング: 予期せぬエラーが起きた際の処理が考慮されているか
また、開発プロセス自体もアピールポイントになります。Git/GitHubを使い、適切な粒度でコミットを重ねることで、計画的に開発を進められることを示せます。
【STEP4】READMEを充実させる|ポートフォリオの「顔」を整える
GitHubリポジトリのREADMEは、あなたのポートフォリオの「顔」であり「説明書」です。採用担当者はまずここを読み、プロジェクトの全体像を把握します。以下の項目は必ず記載しましょう。
READMEに書くべき項目リスト
- アプリケーションの概要: 何をするためのアプリケーションなのか
- URL: デプロイ先のURL
- 機能一覧: どんな機能があるのか(GIF動画やスクリーンショットがあると分かりやすい)
- 使用技術: フロントエンド、バックエンド、インフラなどカテゴリ分けして記載
- こだわった点・苦労した点: 技術的な挑戦や、課題解決のプロセスをアピール
- ER図: データベースの設計図
- 今後の実装予定機能: アプリケーションの将来性をアピール
【STEP5】デプロイして公開する|動くものを見せるのが大前提
完成したアプリケーションは、必ずWeb上にデプロイして、誰でもアクセスできる状態にしましょう。ローカル環境でしか動かないポートフォリオは、評価のしようがありません。
VercelやHeroku、AWS Amplifyなど、無料で簡単にデプロイできるサービスも多くあります。インフラの知識をアピールしたい場合は、AWS(EC2, S3)やGCP(GCE, Cloud Run)などを活用するのも良いでしょう。
ここで差がつく!ワンランク上のポートフォリオにするための評価ポイント
基本的なポートフォリオが作れたら、さらに評価を高めるためのポイントを押さえましょう。
技術的な挑戦:モダンな技術や未経験技術へのキャッチアップ
業務で使ったことのない技術や、トレンドの技術を積極的に取り入れることで、あなたの学習意欲と成長ポテンシャルを強力にアピールできます。例えば、GraphQLの導入、Dockerによる環境構築、CI/CDの導入などが挙げられます。
課題解決能力:なぜ作ったのか、どんな課題を解決したのか
技術力だけでなく、「なぜこのアプリケーションを作ったのか」「これにより誰のどんな課題が解決されるのか」を自分の言葉で語れることが非常に重要です。READMEや面接で、その背景をしっかりと伝えましょう。
コードの可読性:命名規則、コメント、設計思想
他のエンジニアが読んでも理解しやすい、綺麗なコードを書く意識は高く評価されます。変数名や関数名に気を配る、複雑な処理にはコメントを残すなど、チーム開発を想定したコーディングを心がけましょう。
GitHubの活用:コミット履歴やIssue管理
単にソースコードを置くだけでなく、GitHubを使いこなせているかも見られています。
- 意味のあるコミットメッセージ: fix: 〇〇のバグを修正 feat: ログイン機能を追加 のように、何をしたか分かりやすく書く。
- Issue駆動開発: 実装する機能をIssueとして登録し、それに対応するブランチを切って開発を進める。
これらの工夫は、あなたの開発プロセスの習熟度を示す良い証拠となります。
エンジニアのポートフォリオに関するよくある質問(Q&A)
Q. 実務未経験でもポートフォリオは必要ですか?
A. はい、必須と言えます。
実務経験がない場合、ポートフォリオはあなたのスキルを証明する唯一の手段です。学習した内容をアウトプットし、ポテンシャルを示すためにも必ず作成しましょう。
Q. どのくらいのレベルのポートフォリオを作ればいいですか?
A. 「CRUD機能+α」が一つの目安です。
CRUDとは、Create(作成)、Read(読み取り)、Update(更新)、Delete(削除)のことで、Webアプリケーションの基本機能です。まずはユーザー登録や投稿機能など、基本的なCRUDが実装されていることが最低ライン。その上で、何か一つでも独自性のある機能や、技術的に挑戦したポイントがあれば、十分にアピールできます。
Q. 複数作るべきですか?
A. いいえ、まずは質の高いものを1つ完成させましょう。
中途半端な作品が複数あるよりも、一つのアプリケーションを丁寧に作り込み、しっかりと運用されている方が評価は高くなります。まずは一つのポートフォリオの完成度を高めることに集中しましょう。
まとめ:ポートフォリオはあなたの「技術の名刺」。自信を持って転職活動に臨もう
今回は、エンジニア転職で成功するためのポートフォリオの作り方を、心構えから具体的なステップ、評価ポイントまで網羅的に解説しました。
- ポートフォリオはあなたの技術力を証明する「名刺」
- 完璧を目指すより、まずは完成させることが最優先
- 「なぜ作ったか」「なぜその技術か」を語れるようにする
- READMEを充実させ、開発プロセスもアピールする
ポートフォリオ作成は決して楽な道のりではありません。しかし、悩みながらも自分の力で一つのサービスを作り上げた経験は、あなたの大きな自信となり、転職活動における最強の武器となります。
この記事を参考に、ぜひあなただけのポートフォリオを完成させ、希望のキャリアを掴み取ってください。
ポートフォリオの見せ方に悩んだら、プロに相談するのも一つの手
「ポートフォリオはできたけど、これをどうアピールすればいいんだろう…」
「自分のポートフォリオが、どのレベルの企業に通用するのか客観的な意見が欲しい」
そんな時は、転職のプロであるエージェントに相談してみるのも有効な手段です。特にIT/Web業界に特化した転職エージェントなら、数多くのエンジニアのポートフォリオを見てきた経験から、あなたの強みを最大限に引き出すアドバイスをくれるはずです。
第三者の視点を取り入れることで、自分では気づかなかったアピールポイントが見つかるかもしれません。無料でキャリア相談ができるエージェントも多いので、一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。

応エン