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【例文あり】エンジニアの職務経歴書の書き方完全ガイド|採用担当者に響くアピール術

エンジニアの職務経歴書の書き方で悩んでいませんか?本記事では、採用担当者に響くプロジェクト経験や技術スキルのアピール方法を例文付きで徹底解説。あなたの強みが伝わる書類作成のコツが分かります。

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はじめに:エンジニアの職務経歴書はあなたの「技術力の証明書」である

「自分の技術力や経験を、どうすれば書類で上手く伝えられるんだろう…」
「書いてはみたものの、本当にこれでアピールできているのか不安…」

初めての転職を考えるエンジニアの方なら、誰もが一度は職務経歴書の書き方で悩むのではないでしょうか。技術力には自信があっても、それを採用担当者に伝わる形に落とし込むのは、また別のスキルが必要です。

書類選考で何度も落ちてしまうと、自信をなくしてしまいますよね。でも、安心してください。それはあなたのスキルが低いからではなく、「伝え方」が少し足りないだけかもしれません。

エンジニアにとって職務経歴書は、単なる業務経歴の羅列ではありません。あなたがどんな技術を持ち、どんな課題を解決してきたのかを証明する「技術力の証明書」です。

この記事では、採用担当者の視点を踏まえ、あなたの技術力と経験が最大限に伝わる職務経歴書の書き方を、具体的な例文を交えながら徹底解説します。この記事を読み終える頃には、自信を持って書類選考に臨めるようになっているはずです。

まずは基本を押さえよう!職務経歴書の構成要素とテンプレート

まずは、職務経歴書の基本的な構成を理解しましょう。一般的に、以下の4つの要素で構成されます。

  1. 職務要約
  2. 活かせる経験・知識・スキル(テクニカルスキル)
  3. 職務経歴(プロジェクト経歴)
  4. 自己PR

これらの要素を、A4用紙2〜3枚程度にまとめるのが一般的です。

① 職務要約

冒頭で、あなたが「何者」であるかを簡潔に伝える部分です。採用担当者は非常に多くの書類に目を通すため、ここで興味を持ってもらえるかが重要になります。
これまでの経験、得意な技術領域、今後のキャリアの方向性などを200〜300字程度で簡潔にまとめましょう。

② 活かせる経験・知識・スキル(テクニカルスキル)

あなたの技術的な武器を一覧で示す、非常に重要な項目です。言語、フレームワーク、データベース、インフラなど、カテゴリごとに整理して記載することで、採用担当者があなたのスキルセットを一目で把握できるようになります。詳しい書き方は後述します。

③ 職務経歴(プロジェクト経歴)

エンジニアの職務経歴書の核となる部分です。これまで参画したプロジェクトについて、「いつ」「どこで」「何を」「どのように」「なぜ」「どれくらい」貢献したのかを具体的に記述します。ここでの書き方が、書類選考の通過率を大きく左右します。

④ 自己PR

職務経歴で示した「事実」に基づき、あなたの強みや仕事への姿勢、今後の貢献意欲などをアピールする項目です。技術力だけでなく、人柄やポテンシャルを伝えるチャンスです。

(補足)スキルシートとの違いとは?

職務経歴書と混同されがちなのが「スキルシート」です。

  • 職務経歴書: これまでのキャリア全体を要約し、自己PRなども含めて「人物像」を伝えるもの。
  • スキルシート: 参画したプロジェクトや使用技術に特化し、「技術的な経歴」を詳細に記したもの。(特に客先常駐などの経験がある場合に求められることが多い)

応募企業から指定がなければ、まずは職務経歴書を準備しましょう。この記事で解説する書き方をマスターすれば、スキルシート作成にも応用できます。

【最重要】採用担当者の目に留まる「職務経歴」の書き方

ここが最も重要なポイントです。多くの人がプロジェクトの概要を羅列するだけで終わってしまいますが、それではあなたの価値は伝わりません。採用担当者が「この人に会ってみたい」と思う書き方のコツを4つのステップで解説します。

プロジェクト概要は「5W1H」で分かりやすく

誰が読んでもプロジェクトの全体像が掴めるように、以下の情報を簡潔に記載しましょう。

  • When: プロジェクト期間(例:2021年4月〜2023年3月)
  • Where: 業界、企業名(ぼかせない場合は「大手ECサイト運営企業」など)
  • What: プロジェクト名、開発したプロダクトの概要
  • Why: プロジェクトの目的(例:新規サービス立ち上げ、既存システムのパフォーマンス改善)
  • Who/How: プロジェクトの規模(例:チーム人数5名)、開発環境

役割と担当業務:あなたの貢献度を具体的に示す

チームの中で、あなたが「どのような役割」を担い、「具体的に何を担当したのか」を明確にしましょう。
「プログラマーとして開発を担当」だけでは不十分です。「バックエンドエンジニアとして、Goを用いたAPIの設計・開発を担当。特に決済機能の要件定義から実装、テストまでを一貫して担いました」のように、具体的に記述することが重要です。

実績は「数値」で語るのが鉄則

あなたの仕事が、ビジネスにどのような影響を与えたのかを客観的に示すために、実績は可能な限り数値化しましょう。

【Before】

  • パフォーマンス改善を担当した。

【After】

  • SQLのチューニング及びインデックスの最適化により、特定APIのレスポンスタイムを平均500msから100msに改善した。
  • バッチ処理の改善を行い、処理時間を3時間から30分に短縮し、運用コストを月間10万円削減した。

数値で示すことで、あなたの課題解決能力とビジネスへの貢献度が具体的に伝わります。

使用技術(言語・FW・DB・インフラ等)を明記する

そのプロジェクトで使用した技術スタックを正確に記載しましょう。これにより、採用担当者は企業の技術要件とあなたのスキルがマッチしているかを判断しやすくなります。

【例文】Webエンジニア(バックエンド)の場合

■ 職務経歴

株式会社〇〇(2021年4月〜現在)
事業内容:ECプラットフォームの開発・運営
従業員数:300名


[プロジェクト名] 〇〇(自社ECプラットフォーム)の決済機能リニューアル
[期間] 2022年1月〜2023年3月

[プロジェクト概要]
サービスの成長に伴い複雑化した既存の決済システムをマイクロサービスとして切り出し、可用性と開発効率の向上を目的としたリニューアルプロジェクト。

[役割・担当業務]
バックエンドエンジニア(チーム5名中、開発メンバー3名)

  • Goを用いた決済マイクロサービスの設計、開発、テスト、運用
  • gRPCを用いたサービス間通信のプロトコル設計と実装
  • 決済代行会社とのAPI連携仕様の策定及び実装
  • CircleCIを用いたCI/CDパイプラインの構築とテスト自動化

[実績]

  • 決済処理部分のマイクロサービス化により、デプロイ頻度が週1回から毎日複数回可能になり、開発リードタイムを約70%短縮
  • Datadogを用いたモニタリング環境を構築し、障害発生時の検知・復旧時間を平均30分から5分以内に短縮。

[使用技術]

  • 言語:Go, Python
  • フレームワーク:Echo, Gin
  • データベース:MySQL (Aurora), Redis
  • インフラ:AWS (ECS, Fargate, Lambda, SQS), Docker
  • その他:gRPC, CircleCI, Datadog, Terraform

技術力を効果的にアピールする「スキル」欄の書き方

スキル欄は、あなたの技術的な引き出しを一覧で見せる場所です。見やすく、分かりやすく整理することが重要です。

スキルはカテゴリ分けで見やすく整理する

言語、フレームワーク、データベース、クラウド、OS、ツールなど、種類ごとにカテゴリ分けして記載しましょう。

経験年数やレベル感を併記して具体性を高める

各スキルに対して、実務経験年数やレベル感を追記すると、より具体性が増します。

  • レベル感の目安
    • ★★★:設計から開発、運用まで自走できる
    • ★★☆:基本的な開発は一人で可能。一部サポートが必要
    • ★☆☆:チュートリアルや簡単な改修の経験がある

【例文】スキル欄の書き方サンプル

■ 活かせる経験・知識・スキル

【言語】

  • Go (実務経験3年) ★★★
  • PHP (実務経験2年) ★★☆
  • Python (実務経験1年) ★★☆

【フレームワーク】

  • Echo, Gin (実務経験3年) ★★★
  • Laravel (実務経験2年) ★★☆

【データベース】

  • MySQL (実務経験3年) ★★★
  • Redis (実務経験2年) ★★☆

【クラウド】

  • AWS (実務経験3年) ★★★
    • 主な利用サービス:ECS, Fargate, Lambda, SQS, Aurora, S3, CloudWatch
  • GCP (独学) ★☆☆
    • 主な利用サービス:GKE, Cloud Run

【その他】

  • Docker, Terraform, CircleCI, Git, GitHub

あなたの「人柄」と「ポテンシャル」を伝える自己PR術

自己PRでは、技術スキルだけでは伝わらないあなたの強みや魅力をアピールします。

「強み」×「実績」×「貢献意欲」の3点セットで構成する

説得力のある自己PRは、以下の3つの要素で構成されています。

  1. 強み: あなたの得意なこと(例:課題解決能力、チーム開発における協調性、新しい技術への学習意欲)
  2. 実績: その強みを発揮した具体的なエピソード(職務経歴で書いた内容とリンクさせる)
  3. 貢献意欲: その強みを活かして、応募企業でどう貢献したいか

応募企業に合わせてカスタマイズする視点

自己PRは使い回さず、必ず応募企業の理念や事業内容、求める人物像を研究し、「なぜこの会社で働きたいのか」「自分の強みがこの会社でどう活かせるのか」を具体的に記述しましょう。

【例文】自己PRのサンプル(協調性/学習意欲など)

【自己PR】

私の強みは、チーム全体の生産性向上を意識して主体的に行動できる点です。
現職の決済システムリニューアルプロジェクトでは、当初、各メンバーが独自の方法で開発環境を構築しており、環境差異による手戻りが頻発していました。この課題を解決するため、私は自主的にDockerを用いた開発環境のコンテナ化を提案・推進しました。導入に際しては、勉強会を開催してチームメンバーの学習をサポートし、スムーズな移行を実現しました。結果として、新メンバーのオンボーディング時間が平均3日から半日に短縮され、開発効率の向上に貢献できたと考えております。

貴社の「チームでプロダクトを育てる」という文化に強く共感しており、私の強みである主体性や協調性を活かし、技術的な側面だけでなく、チーム開発の円滑化という点でも貢献していきたいと考えております。

差がつく!エンジニアが職務経歴書でアピールすべき3つのポイント

基本的な書き方に加えて、以下の3点を意識すると、他の候補者と差をつけることができます。

① GitHubやポートフォリオへのリンクを記載する

GitHubアカウントは、エンジニアにとって「第二の履歴書」です。日々の学習記録(草)や個人開発のソースコードは、あなたの技術力と学習意欲を雄弁に物語ります。必ずプロフィール欄などにURLを記載しましょう。個人開発のサービスがあれば、そのポートフォリオサイトへのリンクも有効です。

② 学習意欲やキャッチアップ能力を示す

技術の移り変わりが速いIT業界では、継続的な学習意欲が非常に重視されます。
「現在、〇〇(技術名)を学習しており、個人開発で△△というアプリケーションを作成しました」「〇〇という技術カンファレンスに参加し、最新の知見を取り入れています」といった記述は、あなたのポテンシャルをアピールする上で効果的です。

③ マネジメントやリーダー経験も忘れずに

もし、後輩の指導やコードレビュー、小規模チームのリーダー、プロジェクトマネジメントなどの経験があれば、必ず記載しましょう。技術力だけでなく、チームへの貢献やマネジメントへの素養もアピールできます。

【状況別】職務経歴書の書き方のコツ

これまでのキャリアによって、アピールすべきポイントは異なります。状況別のコツも押さえておきましょう。

SIerからWeb系企業へ転職する場合

  • 意識すること: 技術選定の理由や、ビジネスへの貢献意識をアピールする。
  • 書き方のコツ: 担当した工程(要件定義、設計、実装など)を明確にし、なぜその技術を使ったのか、その結果どうなったのかを具体的に記述しましょう。自社サービス開発への興味や、アジャイル開発への理解を示すことも有効です。

未経験からエンジニアを目指す場合

  • 意識すること: ポテンシャルと学習意欲を最大限にアピールする。
  • 書き方のコツ: プログラミングスクールや独学での学習内容、作成したポートフォリオについて詳細に記述します。「なぜエンジニアになりたいのか」という熱意を、これまでの経験と結びつけて語れると説得力が増します。

経験が浅い(第二新卒)場合

  • 意識すること: 短い経験の中でも何を学び、次にどう活かしたいかを伝える。
  • 書き方のコツ: 1〜2年の経験でも、担当した業務内容とそこから得た学び、そして今後の成長意欲を具体的に示しましょう。素直さや吸収力の高さをアピールすることも重要です。

エンジニアの職務経歴書でよくある質問(Q&A)

Q. どのくらいのボリュームで書けば良いですか?

A. A4用紙で2〜3枚が一般的です。経験豊富な方でも、情報を詰め込みすぎると読みにくくなります。応募する職種に関連性の高い経験を中心に、要点を絞ってまとめることを意識しましょう。

Q. 守秘義務のあるプロジェクトはどう書けば良いですか?

A. 顧客名やサービス名をそのまま書くことはできません。その場合は、「大手金融機関向け基幹システム」や「月間100万人が利用するCtoCサービスのバックエンド開発」のように、業界や事業内容、サービス規模が分かるようにぼかして表現しましょう。どこまで公開可能か、会社の規定を事前に確認することも重要です。

Q. テンプレートは使った方が良いですか?

A. はい、基本的な構成を整えるためにテンプレートの活用は有効です。ただし、テンプレートをただ埋めるだけでは不十分です。この記事で解説した「実績の数値化」や「応募企業に合わせた自己PR」など、あなた独自の価値を盛り込むことで、初めて「伝わる」職務経歴書になります。

まとめ:職務経歴書をアップデートして、理想のキャリアを掴もう

今回は、エンジニア向けの職務経歴書の書き方を、基本構成から差がつくポイントまで網羅的に解説しました。

  • 基本構成(要約、スキル、経歴、自己PR)を押さえる
  • 職務経歴は「役割」「貢献度」「数値」で具体的に書く
  • スキルはカテゴリ分けで見やすく整理する
  • 自己PRは「強み×実績×貢献意欲」で構成する
  • GitHubや学習意欲のアピールで差をつける

職務経歴書は、あなたのこれまでの頑張りを可視化し、未来のキャリアへの扉を開くための重要な「設計図」です。この記事を参考に、ぜひあなたの魅力を最大限に引き出す職務経歴書を作成してみてください。

3年間頑張ってきたあなたの経験は、決して無駄ではありません。自信を持って、次の一歩を踏み出しましょう。

職務経歴書の添削やキャリア相談はプロに任せるのも一つの手

「一通り書いてみたけど、本当にこれで良いか客観的な意見が欲しい…」
「自分の市場価値が分からず、どんな企業に応募すれば良いか迷っている…」

もし一人で悩んでいるなら、転職のプロであるエージェントに相談するのも非常に有効な手段です。
特にエンジニアのキャリアに特化したエージェントは、採用担当者の視点を熟知しており、あなたの職務経歴書をより魅力的にするための具体的なアドバイスをくれます。

あなたの市場価値を正しく評価してくれる企業と出会うために、まずは無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。


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