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【例文10選】エンジニア転職の自己PR、もう悩まない!採用担当者に響く書き方の公式

エンジニア転職で「自己PRが書けない…」と悩んでいませんか?本記事では、採用担当者に響く自己PRの書き方を独自のフレームワークと例文10選で徹底解説。あなたの強みを言語化し、自信を持って転職活動を進めましょう。

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「エンジニアの転職活動、職務経歴書の自己PR欄で手が止まっていないだろうか?」
「自分のスキルや経験は、どう伝えれば採用担当者に響くんだろう…」

そんな悩みを抱えるエンジニアのあなたへ。
技術力には自信があっても、それを「伝える力」で損をしてしまうのは、非常にもったいないことです。

この記事では、あなたの技術力とポテンシャルを最大限にアピールするための「自己PRの書き方」を、具体的なフレームワーク豊富な例文で徹底解説します。

多くの転職サイトでは例文を紹介するだけですが、この記事では、なぜその自己PRが響くのかという採用担当者の視点と、どんな経験にも応用できる『STARフレームワーク』に焦点を当てて解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたは自信を持って自己PRを書けるようになり、理想のキャリアへの扉を開く準備が整っているはずです。

なぜエンジニアの転職で「自己PR」がこれほど重要なのか?

採用担当者は、GitHubやスキルシートであなたの技術スタックを確認できます。ではなぜ、それとは別に自己PRを重視するのでしょうか。それは、スキルシートだけでは見えない「あなたというエンジニアの本質」を知りたいからです。

技術スキルだけでは測れない「再現性のある能力」を見るため

あなたが過去に経験した技術が、次の職場でそのまま使えるとは限りません。採用担当者が見たいのは、未知の課題に直面したときに、どのように考え、行動し、解決に導くことができるかという「再現性のある課題解決能力」です。自己PRは、その能力を証明する絶好の機会なのです。

企業文化との「マッチ度」を判断するため

「チームで議論しながら開発を進めるのが好き」「一人で黙々と集中してコードを書きたい」など、人によって働き方の好みは様々です。自己PRに書かれたエピソードから、あなたがどのような価値観を持ち、どんな環境でパフォーマンスを発揮するタイプなのかを読み取り、自社の文化とマッチするかどうかを見ています。

あなたの「課題解決への姿勢」を知るため

「言われたものをただ作る」エンジニアではなく、「ビジネス課題を技術で解決する」エンジニアが、今の市場では高く評価されます。あなたがどのような課題意識を持ち、技術を使ってどう事業に貢献しようとしてきたのか。その姿勢を知るために、自己PRは重要な判断材料となります。

どんな経験にも応用可能!自己PR作成の最強フレームワーク「STAR」

自己PRを書く際に、ただ経験を書き連ねるだけでは魅力は伝わりません。そこでおすすめしたいのが、あなたの経験を構造化し、誰にでも分かりやすく伝えるためのフレームワーク「STAR」です。

  • S (Situation): 状況 - どんな環境・課題があったか
  • T (Task): 役割 - あなたが担った役割・目標は何か
  • A (Action): 行動 - 具体的に何をしたか(思考プロセスも)
  • R (Result): 結果 - 行動によってどんな成果が出たか

この順番でエピソードを語ることで、あなたの行動と成果の因果関係が明確になり、採用担当者はあなたの能力を具体的にイメージしやすくなります。

【職種・経験別】エンジニア転職の自己PR例文

それでは、STARフレームワークを使った自己PRの例文を見ていきましょう。

例文1:バックエンドエンジニア(パフォーマンス改善)

(S:状況) 私が担当していたECサイトでは、セール期間中にアクセスが集中し、ページの表示速度が著しく低下することが大きな課題でした。これにより、ユーザーの離脱率が通常時の1.5倍に増加していました。
(T:役割) サーバーサイドエンジニアとして、私はこのパフォーマンス問題を解決し、ユーザー体験を向上させるというミッションを担いました。
(A:行動) まず、New Relicを用いてボトルネックを特定し、特にDBクエリの発行回数が多いことが原因だと突き止めました。そこで、N+1問題を解消するためのコード修正、クエリのチューニング、そして頻繁にアクセスされるデータに対するRedisを用いたキャッシュ戦略を導入しました。
(R:結果) これらの施策により、セール期間中の平均レスポンスタイムを800msから250msへと約70%改善することに成功しました。結果として、ユーザーの離脱率は改善され、売上も前年比で15%向上するという成果に繋がりました。この経験で培ったボトルネック特定能力と、事業貢献を意識した技術選定能力を、貴社サービスの成長にも活かせると考えております。

例文2:フロントエンドエンジニア(UI/UX改善)

(S:状況) 既存の社内向け管理画面が、コンポーネントの再利用性が低く、度重なる仕様変更によってUIの一貫性が損なわれている状態でした。これにより、開発効率の低下と、利用ユーザーからの「使いにくい」という声が問題となっていました。
(T:役割) フロントエンドのテックリードとして、管理画面のフルリニューアルと開発体験の向上を目標としました。
(A:行動) 私は、UIコンポーネントのカタログとしてStorybookを導入し、Atomic Designの設計思想に基づいたコンポーネントの再設計を主導しました。これにより、誰が開発しても一貫性のあるUIを保てる基盤を構築。また、Next.js (SSG) を採用し、ビルド時間を短縮することで開発体験も向上させました。
(R:結果) リニューアル後、機能追加にかかる開発工数を平均で30%削減することに成功しました。また、ユーザーアンケートでは「直感的に操作できるようになった」との評価を多数いただき、ユーザビリティ満足度を40%向上させることができました。貴社においても、ユーザーと開発者双方の視点に立ったUI/UX改善に貢献できると確信しております。

例文3:インフラエンジニア(コスト削減・SRE)

(S:状況) サービスの成長に伴い、AWSの利用料金が前年比で200%以上に増加し、インフラコストの最適化が経営課題となっていました。
(T:役割) SREチームの一員として、サービスの信頼性を維持しつつ、AWSコストを削減するプロジェクトを担当しました。
(A:行動) まず、Cost ExplorerやTrusted Advisorを活用してコストの内訳を詳細に分析しました。その結果、特定のEC2インスタンスが過剰スペックであること、また、不要なEBSスナップショットが大量に存在することを特定しました。対策として、適切なインスタンスタイプへの変更、コンピューティングリソースのオートスケーリング設定の見直し、そして不要なスナップショットを削除するライフサイクルポリシーの導入を実施しました。
(R:結果) これらの取り組みにより、サービスのパフォーマンスを低下させることなく、月々のAWS利用料金を約20%(金額にして月額50万円)削減することに成功しました。この経験を通じて得た、コストと信頼性のバランスを取りながらインフラを最適化するスキルは、貴社の事業基盤の安定化に貢献できると考えています。

例文4:未経験からエンジニアを目指す場合

未経験の場合は「Result(結果)」を実務経験で示すことが難しいため、「Action(行動)」の具体性と学習意欲を重点的にアピールしましょう。

(S:状況) 前職では営業として顧客管理を行っていましたが、手作業でのデータ入力や集計に多くの時間を費しており、非効率性を感じていました。
(T:役割) この課題を解決するため、業務効率化ツールを自作することを目標に、独学でプログラミングの学習を開始しました。
(A:行動) 3ヶ月間でHTML/CSS, JavaScript, Pythonの基礎を学習し、顧客情報を管理するシンプルなWebアプリケーションを開発しました。具体的には、Flaskを用いてバックエンドを構築し、日々の営業データを自動で集計しグラフ化する機能を実装しました。開発過程はGitHubで管理し、学んだことは技術ブログにアウトプットすることで知識の定着を図っています。(ポートフォリオURL: https://...)
(R:結果) この経験を通じて、課題を特定し、それを解決するために必要な技術を自ら学び、形にする力を身につけました。貴社に入社後は、この学習意欲と課題解決への姿勢を活かし、一日でも早く戦力となれるよう努力いたします。

職務経歴書でライバルと差がつく!自己PRの書き方3つのコツ

コツ1:冒頭で「強み」と「貢献できること」を簡潔に伝える

採用担当者は多くの書類に目を通します。最初に「私の強みは〇〇です。この強みを活かし、貴社の△△という課題解決に貢献できます。」という結論を提示することで、読み手の興味を引きつけ、その後のエピソードを読んでもらいやすくなります。

コツ2:具体的な「数字」を用いて実績のインパクトを示す

「改善しました」「効率化しました」といった表現だけでは、インパクトが伝わりません。

  • 悪い例: ページ表示速度を改善しました。
  • 良い例: ページの平均表示速度を800msから250msへ、約70%改善しました。

可能な限り、「%」「時間」「金額」「人数」などの定量的なデータを用いて、あなたの貢献度を具体的に示しましょう。

コツ3:応募先企業の「求める人物像」にアジャストする

あなたの持つ多くの強みの中から、応募先企業が求めているスキルや経験に合致するものを重点的にアピールしましょう。求人票の「求めるスキル」や「歓迎するスキル」、企業の技術ブログやプレスリリースなどを読み込み、企業が今どんな課題を抱えているのかを推測し、それに寄り添った自己PRを作成することが重要です。

【要注意】これでは通過しない…エンジニアがやりがちなNG自己PR

NG例1:技術スタックの羅列で終わっている

「Java, Spring Boot, MySQL, AWS...などが使えます。」
これだけでは、あなたがそれらの技術を使って「何ができるのか」が全く伝わりません。スキルはあくまで課題解決の手段です。その技術を使って、どのような課題をどう解決したのかを語りましょう。

NG例2:抽象的で「頑張った」ことしか伝わらない

「チームメンバーと協力し、大規模なプロジェクトを成功させました。大変でしたが、最後までやり遂げました。」
これでは、あなたがプロジェクトの中で具体的にどのような役割を果たし、どう貢献したのかが見えません。あなたの思考や行動が分かる具体的なエピソードを盛り込みましょう。

NG例3:企業の事業や課題への理解が浅い

「貴社の将来性に惹かれました。」
なぜ惹かれたのか、自分のスキルがその将来性とどう結びつくのかが語られていないと、志望度が低いと判断されてしまいます。企業研究をしっかり行い、「なぜこの会社でなければならないのか」を自分の言葉で語れるように準備しましょう。

自己PRのネタがない…そんな時の「強み」の発掘方法

「自分にはアピールできるような華々しい実績がない…」と悩む必要はありません。強みは誰にでもあります。以下の方法で、あなたの経験を棚卸ししてみましょう。

過去のプロジェクトを「課題→行動→結果」で棚卸しする

どんな小さな改善でも構いません。「あの時、ちょっとしたスクリプトを書いて作業を自動化したな」「ドキュメントを整備して、新メンバーのオンボーディングがスムーズになったな」など、あなたの行動によって何かが良くなった経験を書き出してみましょう。

技術ブログやGitHubでアウトプットを言語化する

学習したことや、開発でつまずいた点を自分の言葉でまとめてアウトプットする習慣は、知識の整理だけでなく、自己PRのネタ作りにも繋がります。あなたのGitHubリポジトリやブログは、学習意欲や技術への探求心を示す最高のポートフォリオになります。

信頼できる同僚や上司に客観的なフィードバックをもらう

自分では当たり前だと思っていることが、他人から見れば素晴らしい強みであることはよくあります。「〇〇の件、あの時助かったよ」「君のコードは読みやすい」といったフィードバックに、あなたの強みのヒントが隠されています。

まとめ:魅力的な自己PRで、理想のキャリアを掴み取ろう

本記事では、エンジニア転職における自己PRの重要性から、具体的な作成フレームワーク「STAR」、そしてすぐに使える例文までを解説しました。

  • 自己PRは、あなたの「課題解決能力」と「人柄」を伝える重要なもの
  • 「STAR」フレームワークで、経験を論理的に構成する
  • 「数字」と「応募先への貢献意欲」で、自己PRを磨き上げる

自己PRは、あなたというエンジニアを売り込むための重要なプレゼンテーションです。この記事で学んだことを活かし、あなただけの魅力的な自己PRを作成すれば、きっと理想のキャリアへの道が拓けるはずです。

自信を持って、次の一歩を踏み出しましょう。

自己PRのブラッシュアップに悩んだらプロに相談する選択肢も

「この記事を読んでみたけど、まだ自分の自己PRに自信が持てない…」
「自分の経歴に最適なアピール方法を、プロの視点からアドバイスしてほしい」

そんな方は、エンジニアの転職に特化した転職エージェントに相談してみませんか?

経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの強みを最大限に引き出す自己PR作成を無料でサポートします。書類添削はもちろん、非公開求人の紹介や面接対策まで、あなたの転職活動を全面的にバックアップします。

一人で悩まず、まずは気軽にキャリアのプロに相談してみてください。

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