SESで給料が上がらない人の年収アップ戦略|単価・商流・評価を見直す方法
SESで給料が上がらない原因を、単価・商流・評価制度の3つから整理。社内交渉、案件変更、転職で年収アップを狙う具体策を解説します。
「SESで何年も働いているのに、給料がほとんど上がらない」
そう感じているなら、原因を「自分のスキル不足」だけで片づけない方がいいです。
SESの給料は、本人の努力だけでなく、案件単価・商流・会社の評価制度に大きく左右されます。現場で真面目に働いていても、自社の評価者に貢献が伝わっていなかったり、単価が上がっても給与に連動しない仕組みだったりすると、年収は伸びにくくなります。
この記事では、SESで給料が上がらない理由を整理したうえで、年収アップのために見直すべきポイントを解説します。
「今の会社で交渉すべきか」「案件を変えるべきか」「転職した方がよいのか」を判断する材料にしてください。
SESで給料が上がらないのは「努力不足」だけが原因ではない
SESで給料が上がらないと、「自分には市場価値がないのでは」と不安になるかもしれません。
しかし、SESの場合は構造的に給料が上がりにくいケースがあります。特に多いのは、次の3つです。
- 案件単価が低い
- 商流が深い
- 評価制度が給与に反映されにくい
厚生労働省の職業情報提供サイト job tag では、システムエンジニア系職種の統計データとして、全国の賃金年収が掲載されています。ただし、これはSESだけを対象にした数字ではなく、受託開発・Webサービス開発などを含む職業分類の統計です。SES個人の年収と単純比較するのではなく、「市場全体の目安」として見るのが適切です。
また、同じITエンジニアでも、求められるタスクやスキルレベルが上がるほど、評価される役割は広がります。厚生労働省のIT・デジタル人材調査でも、ITスキルレベルが上がるにつれて幅広いタスクが求められ、レベル5以上では戦略・企画やプロジェクトマネジメントのタスクも要求される傾向が示されています。
つまり、SESで年収アップを狙うなら、単に「頑張る」だけではなく、市場で高く評価される役割に近づいているかを見る必要があります。
SESで給料が上がらない主な理由
会社の評価基準が「現場での成長」ではなく「稼働の安定」になっている
SES企業では、評価基準が「どれだけ技術力が上がったか」よりも、以下に寄りやすいことがあります。
- 勤怠が安定しているか
- 現場からクレームがないか
- 契約が継続しているか
- 待機期間がないか
- 自社への報告をきちんとしているか
もちろん、勤怠や報連相は大切です。
ただ、それだけで評価される会社だと、設計に関わった、障害対応を改善した、後輩をフォローした、といった実務上の価値が給与に反映されにくくなります。
受託開発やシステム開発のPM・設計の現場では、「指示された作業をこなす人」よりも、「仕様の曖昧さを整理できる人」「リスクを先に見つけられる人」「関係者と調整して前に進められる人」が評価されやすいです。SESでもこの動きができているなら、本来は職務経歴書で強く打ち出せる経験になります。
商流が深く、エンジニアに還元できる原資が少ない
SESの給料が上がらない原因として、商流の深さも重要です。
たとえば、エンド企業から見て元請け、一次請け、二次請け、三次請けと間に会社が増えるほど、それぞれの会社にマージンが発生します。結果として、自分の所属会社に入る金額が小さくなり、給与に回せる原資も少なくなりやすいです。
同じスキルでも、商流が違うだけで給与が変わることがあります。
特に、以下のような状態なら注意が必要です。
- 自分が何次請けなのか分からない
- エンド企業名や元請け企業名を把握していない
- 単価の目安を一切教えてもらえない
- 案件変更の希望を出しても通らない
- 長く働いても昇給理由が説明されない
商流が深い会社にいる場合、スキルを伸ばしても給与の上限が低いことがあります。
単価が上がっても給与に連動しない制度になっている
SESでは、現場で評価されて契約単価が上がっても、社員の給料にすぐ反映されるとは限りません。
理由は、会社によって給与制度が違うからです。
たとえば、次のような会社があります。
- 単価と給与がほぼ連動しない
- 昇給タイミングが年1回のみ
- 昇給額に上限がある
- 賞与で調整される
- 役職や等級が上がらないと基本給が上がらない
- 単価よりも社内評価が重視される
そのため、「現場で評価されているのに給料が上がらない」と感じる場合は、まず単価が上がっていないのか、単価は上がっているが給与制度上反映されていないのかを分けて考える必要があります。
テスト・運用監視・保守ばかりで市場価値が上がりにくい
SESで年収が伸びにくい人に多いのが、経験の幅が広がらないケースです。
たとえば、以下の状態が長く続いていないでしょうか。
- テスト仕様書通りのテスト実施が中心
- 手順書通りの運用監視が中心
- 障害一次対応だけで改善提案に関われない
- 詳細設計や実装に入れない
- 既存システムの軽微な改修しか任されない
- 技術選定や設計判断の経験がない
テストや運用保守が悪いわけではありません。
ただし、年収アップを狙うなら、そこから「何を改善したか」「どの範囲まで任されたか」「次の工程に進める経験があるか」が重要になります。
同じ運用保守でも、監視だけなのか、障害原因の分析や自動化、改善提案までできているのかで評価は変わります。
評価者が現場での貢献を正しく把握できていない
SESでは、自社の上司が同じ現場にいないことも多いです。
その場合、自分の働きぶりを評価する人が、日々の成果を直接見ていません。現場では感謝されていても、自社には「問題なく稼働している人」としか伝わっていないことがあります。
この状態では、評価面談で次のような話になりがちです。
- 「現場評価は悪くない」
- 「今期は会社全体の状況が厳しい」
- 「もう少し様子を見よう」
- 「資格を取ったら考える」
- 「次の案件で頑張ろう」
これでは、何をすれば給料が上がるのか分かりません。
年収アップを目指すなら、現場での成果を自社評価に変換する必要があります。
年収アップの前に確認すべき3つの数字
1. 今の月単価または単価レンジ
まず確認したいのは、自分の案件単価です。
会社によっては具体的な月単価を開示していないこともあります。その場合でも、以下のような聞き方はできます。
- 今の自分の単価レンジはどのくらいか
- 次に単価を上げるには何が必要か
- 案件更新時に単価交渉の余地はあるか
- 今の現場評価は単価に影響しているか
- 上流工程や開発工程に移ると単価は変わるか
大切なのは、単価そのものを聞き出すことだけではありません。
単価が上がる条件を把握することです。
条件が曖昧な会社では、年収アップの計画も立てにくくなります。
2. 自社の還元率・評価制度・昇給条件
次に確認すべきなのが、自社の給与制度です。
特に、以下は確認しておきたいポイントです。
- 単価と給与は連動しているか
- 昇給の判断基準は何か
- 昇給額の上限はあるか
- 賞与はどのように決まるか
- 資格手当や役職手当はあるか
- 案件変更で給与が変わる可能性はあるか
- 評価面談で何を証明すればよいか
ここで注意したいのが、「還元率が高い会社なら必ず得」とは限らないことです。
たとえば、還元率が高くても単価が低ければ給与は伸びません。逆に、還元率はほどほどでも、元請け・一次請けで単価が高く、教育や案件選択の支援が手厚い会社の方が長期的に年収が上がることもあります。
見るべきなのは、還元率だけではなく、単価の高さ・商流・案件の質・評価制度の透明性です。
3. 転職市場で評価される経験との差分
最後に、自分の経験が転職市場でどう評価されるかを確認します。
厚生労働省の調査では、40〜59歳のIT・デジタル職種への転職者において、転職後に賃金が増加した層は、賃金が増加しなかった層よりもポータブルスキルとITスキルレベルが高い傾向が示されています。年齢に関係なく、スキルや経験をどう積んでいるかが賃金変化に影響することを示す材料になります。
SES経験を年収アップにつなげるには、単に「Javaを使いました」「テストをしました」では弱いです。
次のように、経験を市場で評価される形に整理する必要があります。
弱い書き方 | 評価されやすい書き方 |
|---|---|
Javaで開発を担当 | 販売管理システムの受注機能について、詳細設計から実装・単体テストまで担当 |
テストを担当 | テスト観点の洗い出し、障害票の起票、改修後の再検証まで担当 |
保守運用を担当 | 障害一次対応に加え、手順書改善と監視アラートの削減に貢献 |
現場リーダーを担当 | 3名のタスク管理、進捗確認、レビュー依頼、顧客報告の補助を担当 |
職務経歴書では、担当工程・技術環境・役割・成果をセットで書くことが重要です。
SESで年収アップを狙う具体的な戦略
戦略1:単価が上がる案件・役割に移る
今の会社に残る場合、最初に狙うべきは案件や役割の変更です。
年収アップにつながりやすいのは、以下のような経験です。
- テスト実施からテスト設計へ進む
- 運用監視から障害分析・改善提案へ進む
- 詳細設計から基本設計へ進む
- 実装担当からレビュー担当へ進む
- メンバーからサブリーダーへ進む
- オンプレ中心からクラウド構築・運用改善へ広げる
- 単純作業から顧客折衝や要件整理に関わる
現場で評価される人は、単に作業が速いだけではありません。
PM・設計の現場では、「曖昧な仕様を確認できる」「手戻りになりそうな点を先に相談できる」「障害時に事実を整理して報告できる」人が重宝されます。こうした動きは、職務経歴書でも評価されやすいです。
社内に相談するときは、次のように伝えると具体的です。
現在の案件では運用監視が中心で、次の年収レンジを目指すために経験を広げたいです。
障害対応や改善提案、クラウド運用に関われる案件へ移るには、今の自分に何が足りないでしょうか。
「給料を上げてください」だけではなく、単価や評価が上がる案件に移る条件を確認するのがポイントです。
戦略2:商流を上げる転職を検討する
今の会社で商流を変えられない場合は、転職で年収アップを狙う選択肢があります。
特に、以下の方向性は検討しやすいです。
転職先 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
高還元SES | すでに開発・設計経験があり、案件をある程度選べる人 | 経験が浅いと案件選択の幅が狭い場合がある |
元請け・一次請けSIer | 上流工程や顧客折衝に進みたい人 | 調整業務やドキュメント作成が増えることがある |
受託開発企業 | チーム開発・設計・レビュー経験を積みたい人 | 納期責任や品質責任が重くなる場合がある |
自社開発企業 | プロダクト改善やモダンな開発に関わりたい人 | 選考で技術力や開発実績を見られやすい |
社内SE | 業務改善や社内システムに関わりたい人 | 開発より調整・運用改善が中心になることもある |
フリーランス | 十分な実務経験があり、自分で案件を選びたい人 | 収入変動・営業・税務などの自己管理が必要 |
SESから抜け出すことだけを目的にすると、転職後にミスマッチが起きやすいです。
大切なのは、「どこに行けば給料が上がりやすいか」だけでなく、自分の経験が次の会社でどう評価されるかを見ることです。
なお、転職で年収アップを狙う場合は、求人票の年収だけでなく、単価・商流・還元率・評価制度まで確認することが大切です。具体的なエージェントの選び方は「SESで年収アップしたい人向け転職エージェント比較|給料・単価・商流を改善する選び方」でも詳しく解説しています。
戦略3:評価される実績を職務経歴書に変換する
SES経験は、書き方次第で評価が大きく変わります。
特に、職務経歴書では次の4点を明確にしましょう。
- どんなシステムに関わったか
- どの工程を担当したか
- どの技術を使ったか
- どんな役割・成果があったか
たとえば、次のように書くと伝わりやすくなります。
【案件概要】 小売業向け販売管理システムの改修案件 【担当工程】 詳細設計、実装、単体テスト、結合テスト 【技術環境】 Java、Spring Boot、Oracle、Git 【担当業務】 ・受注登録機能の改修 ・既存ソースの調査と影響範囲の確認 ・単体テスト仕様書の作成 ・障害票の原因調査と改修対応 ・レビュー指摘の反映 【工夫した点】 既存仕様が不明確な箇所について、調査結果を一覧化し、確認事項を整理してから実装に着手。手戻りを減らすように進めた。
「すごい実績がない」と感じる人でも、作業の進め方や改善点を整理すれば、評価される材料になります。
特にSESでは、現場ごとに守秘義務があるため、具体的な企業名や機密情報は書けません。その代わり、業界・システム種別・担当工程・技術・役割を整理しましょう。
戦略4:高還元SES・受託開発・自社開発を比較する
SESで給料が上がらないと感じたとき、よくある選択肢が「高還元SES」への転職です。
高還元SESは、現在のスキルを活かして年収アップを狙いやすい一方で、誰にでも向いているわけではありません。
高還元SESが向いている人
- 開発またはインフラの実務経験がある
- 自分のスキルをある程度説明できる
- 案件選択の希望を言語化できる
- ひとり常駐でも大きな不安がない
- 給与制度の透明性を重視したい
高還元SESに慎重になった方がよい人
- 実務経験が浅く、まだ育成環境が必要
- テストや監視だけで、開発経験がほとんどない
- 案件選びを自分で判断するのが難しい
- チームで教わりながら成長したい
- 給与よりも教育・レビュー環境を優先したい
高還元SESは「今ある市場価値を給与に反映しやすい選択肢」です。
一方で、経験が浅い人は、受託開発や一次請けSIerなどで設計・開発・レビュー経験を積んだ方が、結果的に年収アップしやすい場合もあります。
戦略5:社内交渉は「給料を上げて」ではなく条件確認から始める
今の会社に残りたい場合は、いきなり強く交渉するよりも、まず条件確認から始めるのが現実的です。
面談では、以下を聞いてみてください。
- 次に年収を上げるには何が必要か
- 自分の現在の評価はどこで止まっているか
- 案件単価を上げるには何が必要か
- 今の現場評価は給与に反映されているか
- 開発・設計案件に移る可能性はあるか
- いつまでに何を達成すれば昇給対象になるか
ポイントは、回答が具体的かどうかです。
たとえば、良い回答は次のようなものです。
次回の更新で詳細設計まで担当できれば、単価交渉の材料になる。
半年後の評価で、レビュー対応と顧客報告の実績を見て等級を上げる可能性がある。
逆に、注意したい回答は次のようなものです。
もう少し頑張って。
会社の状況次第。
現場評価は悪くないから大丈夫。
今はどこも厳しい。
そのうち上がる。
昇給条件が曖昧なままなら、同じ会社で待ち続けるリスクがあります。
SESで年収アップしやすい人・しにくい人
年収アップしやすい人の特徴
SESから年収アップしやすい人には、次の特徴があります。
- 担当工程を具体的に説明できる
- 技術環境を整理して話せる
- 現場での役割を言語化できる
- 単なる作業ではなく改善点を話せる
- 自分の単価や評価条件に関心を持っている
- 商流や案件内容を見て転職先を選べる
- 職務経歴書で経験を過不足なく伝えられる
特に重要なのは、「自分は何ができます」と言えることです。
SES経験者の中には、実際には十分な経験があるのに、職務経歴書で「保守運用」「テスト」「Java開発」としか書けていない人がいます。
これでは、採用側が価値を判断しにくくなります。
年収アップしにくい人が先にやるべきこと
一方で、すぐに転職しても年収アップしにくいケースもあります。
たとえば、次のような場合です。
- 実務経験が1年未満
- ほぼ監視・手順書作業のみ
- 開発経験がほとんどない
- 担当工程を説明できない
- どんな案件に行きたいか決まっていない
- 転職理由が「給料が低い」だけになっている
この場合は、いきなり年収アップだけを狙うよりも、まず市場価値を上げる経験を取りに行く方が安全です。
具体的には、次のような行動です。
- 現場で改善提案に関わる
- テスト実施からテスト設計に広げる
- 運用監視から障害分析に踏み込む
- 開発案件への異動希望を出す
- 社内外でコードを書いて成果物を作る
- 資格よりも実務で使う技術を優先して学ぶ
- 職務経歴書を先に作り、足りない経験を把握する
転職活動を始める前に職務経歴書を作ると、自分の弱点が見えやすくなります。
転職を考えた方がよいSES企業のサイン
単価・評価・案件希望が見えない
以下に当てはまる場合は、今の会社で年収アップする難易度が高いかもしれません。
- 単価レンジを一切教えてもらえない
- 昇給条件が毎回曖昧
- 評価面談が形式的
- 案件希望を出しても反映されない
- スキルアップより稼働継続だけを求められる
- 現場での成果を自社が把握していない
単価を完全に開示するかどうかは会社によります。
しかし、給与を上げる条件まで曖昧なら、働く側はキャリア設計ができません。
何年いても経験の幅が広がらない
2〜3年働いても、担当業務がほとんど変わらない場合は注意が必要です。
たとえば、ずっと同じようなテスト実施だけ、監視だけ、問い合わせ対応だけという状態では、転職市場での評価が伸びにくくなります。
もちろん、同じ現場でも以下のように経験が広がっているなら問題ありません。
- 後輩のフォローを任される
- 手順書改善に関わる
- 障害分析を任される
- 設計レビューに参加する
- 顧客との調整に入る
- 小規模改修を任される
問題なのは、年数だけが増えて、職務経歴書に書ける経験が増えていない状態です。
給料が上がらない理由を説明してもらえない
給料が上がらないこと自体よりも、理由が説明されないことの方が問題です。
納得できる説明があれば、改善できます。
たとえば、
- 今の単価では給与上限に近い
- 次の昇給には設計経験が必要
- 案件変更で単価アップを狙える
- 資格よりも実務経験が不足している
- 次回更新時に単価交渉の余地がある
こうした説明があれば、次の行動を決められます。
一方で、「会社都合」「現場次第」「今は難しい」だけなら、年収アップの再現性がありません。
SES契約や客先常駐では、契約形態と実態の整理も重要です。厚生労働省は、労働者派遣事業について、派遣元が雇用する労働者を派遣先の指揮命令を受けて従事させるものと説明しており、請負との区分は契約形式ではなく実態に即して判断されるとしています。自分の働き方に違和感がある場合は、給与だけでなく指揮命令系統や契約形態も確認しておきましょう。
今の会社で昇給条件や案件希望が見えず、「このまま続けても変わらないかもしれない」と感じる場合は、SESを辞める前提で選択肢を整理するのも一つの方法です。具体的な相談先は「【SESを辞めたい人向け】おすすめ転職エージェントを比較して紹介」で紹介しています。
SESで年収アップするための行動ステップ
最後に、実際に何から始めるべきかを整理します。
ステップ1:今の会社で昇給条件を確認する
まずは、今の会社で以下を確認します。
- 自分の評価
- 昇給条件
- 単価アップの条件
- 案件変更の可能性
- 次回評価までにやるべきこと
ここで具体的な回答があるなら、社内で年収アップを狙う余地があります。
ステップ2:職務経歴書を作って市場価値を確認する
次に、転職するかどうかに関係なく、職務経歴書を作りましょう。
職務経歴書を作ると、自分の経験が客観的に見えます。
- 何の経験が評価されそうか
- どの工程が弱いか
- 技術スタックに偏りがないか
- 年収アップに足りない経験は何か
- 転職先にどう説明すればよいか
この整理をせずに求人だけ見ると、給与額だけで判断してしまいがちです。
ステップ3:複数の選択肢を比較する
SESで給料が上がらない場合でも、次の選択肢があります。
- 今の会社で案件変更を狙う
- 高還元SESへ転職する
- 元請け・一次請けSIerへ転職する
- 受託開発企業へ転職する
- 自社開発企業へ転職する
- 社内SEへ転職する
- 将来的にフリーランスを目指す
どれが正解かは、現在の経験によって変わります。
大切なのは、今の不満だけで動かず、年収が上がる理由がある選択肢を選ぶことです。
転職先の方向性がまだ固まっていない場合は、目的別にエージェントを比較しておくと、自分に合う選択肢を見つけやすくなります。詳しくは「SES向け転職エージェントおすすめ比較14選|目的別に失敗しない選び方」も参考にしてください。
まとめ:SESで給料が上がらないなら、単価・商流・評価を分けて見直そう
SESで給料が上がらないときは、焦って転職する前に、原因を分解して考えることが大切です。
見るべきポイントは、次の3つです。
- 単価:今の案件は市場価値に見合っているか
- 商流:間に会社が多すぎて給与に還元されにくくなっていないか
- 評価:現場での貢献が自社の昇給に反映されているか
この3つを確認すると、次に取るべき行動が見えます。
今の会社で昇給条件が明確なら、案件変更や役割拡大を狙う価値があります。
一方で、単価も評価も見えず、経験の幅も広がらないなら、転職を前提に市場価値を確認した方がよいです。
SES経験は、伝え方次第で評価されます。
「ただ客先に常駐していた」ではなく、どんな工程を担当し、何を改善し、どんな役割を果たしたのかを整理しましょう。